正しいファスティングダイエットのやり方~管理栄養士のすすめ

「短期間ですっきり」「肌の調子も良くなる」と注目を浴びている「ファスティングダイエット」。

でもファスティングは正しいやり方で行わないと効果を得にくいって、知っていましたか?
中には自己流のやり方で断食した結果、リバウンドしてしまった…なんて人も。

ファスティングダイエットを成功させるために、きちんとしたファスティングの知識を抑えておきましょう!

ここでは「ファスティングとは何か」というファスティングの基礎知識やメリット・注意点、そして管理栄養士のすすめる正しいファスティングダイエットの方法について解説していきます。

ファスティングとは?酵素のダイエット効果と美容効果

ファスティングとは、アメリカ英語(fasting)で「断食・絶食」を意味する言葉。
でも現代では「完全に何も口にしない」という断食ではなく、固形物を摂らずに酵素ドリンク等で栄養補給する健康管理法・美容法が「ファスティング」と呼ばれるようになっています。

断食・絶食を健康や美容のために用いる歴史は古く、古代ギリシャの哲学者ソクラテス等も断食を行っていたのだとか。

現在の「断食+酵素補給」という形のファスティングは20世紀後半にアメリカのアスリートや女優・モデル等のセレブから注目され、一躍人気となりました。

今では日本でも生活習慣病予防・ダイエット・美容療法・アンチエイジング等のためにファスティングを行う人が増えています。

一般的な栄養学の場合、健康のためには「食事で栄養をプラス」という考え方が普通ですよね。でも「ファスティング」では、今まで続けてきた「過剰な食」をリセットして体にアプローチするんです。

でもなぜ、固形物の摂取をお休みすることが健康や美容に良いのでしょう?

 

そこには私達の体の中で働く「酵素」が関係しています。

ファスティングで「酵素」の温存・活性化

「酵素」とは、ビタミンやミネラル等の「八大栄養素」のひとつ。また私達の体内でも、様々な種類の「体内酵素」が働いています。体内酵素は、大きく分けて以下の2つに分類できます。

消化酵素(しょうかこうそ)

アミラーゼ・プロテアーゼ・リパーゼ等。名前のとおり食品・サプリ等から補給した栄養素を分解し、消化吸収するために働いています。

代謝酵素(たいしゃこうそ)

吸収した栄養をエネルギー源に変えて細胞を作り、体を動かす・病気を治すといった働きを行います。毒素の排出・免疫力アップ・ホルモンバランスの調整等、様々な役割を果たす酵素です。

 

これらの「体内酵素」、実は人間が一生のうちに使える量が決まっています。

年齢を重ねると、体内で使える酵素量が減ると考えられています。
また消化酵素・代謝酵素は体内でバランスを取っていて、「消化酵素」がたくさん働くと「代謝酵素」の量が減ることに。

特に現代の高タンパク・高脂肪な食生活では、消化酵素の多くをムダにしやすいといわれています。

すると代謝酵素の量も減り、脂肪や毒素を溜め込みやすい体に・・・。
その結果、肥満やむくみ、肌荒れといった「トラブルが起こりやすい体」になってしまうんですね。

ファスティングでは一定期間に固形物を摂取せず、胃腸等の消化器官をお休みさせます。

過剰に使われていた「消化酵素」を温存させ、細胞を作ったりデトックスさせる「代謝酵素」が活発に働くように促すのです。

ファスティングによって代謝酵素が活性化すれば、新陳代謝が活発になって体の「巡り」のサイクルもスムーズに。
様々な「美容・健康に嬉しいメリット」が現れてきます。

ファスティングによるダイエット・ウェイトダウン効果

ファスティングの正しいやり方を行った場合、平均2キロ~3キロのダイエットができたという人が多いです。体の中に溜め込んだ過剰な水分・老廃物等が多い人の場合、ファスティングでマイナス5キロといった大幅なダイエットに成功する人も居ます。

ファスティングのデトックス効果で「むくみ」がスッキリ

ファスティングで代謝酵素が活性化すれば、デトックス効果(毒素の排出効果)がアップ。体に蓄積された食品添加物や、過剰な水分が体の外に出やすくなります。そのため、顔や足等の「むくみ」もスッキリ!一週間で太ももがマイナス5センチも細くなった…なんてケースも見られます。

ファスティングで美肌効果がある?

体内酵素は肌細胞の生成にも深く関わっています。

胃や腸等がボロボロだと、酵素が新しい細胞を作りにくく、お肌も荒れやすい状態に。

シミやシワ・くすみ・大人ニキビ等も出やすいんです。ファスティングで消化器官をお休みさせ、酵素の働きを活性化すれば、肌のターンオーバーも正常化。荒れやすい肌を、ツルツルで潤いのある肌へ導くことも期待できます。

ファスティングは美容に関わる「メンタル」にも良い影響あり?

体内の血糖値が急激に上がりやすいと、イライラや不安が起きやすい状態に。
毎日の気持ちの乱れの原因が「食の乱れ」だった…というケースも多いんです。

ファスティングの正しいやり方を行えば、血糖値も安定しやすくなります。
穏やかな精神状態をキープできれば、美容・健康の大敵「ストレス」にも強くなることに。

「ファスティングダイエット後の食生活」にも効果が

化学調味料や塩分の多い食事を続けると、舌の「味蕾(みらい)」の感覚が麻痺し、薄い味が感じにくくなります。これが「むくみ」の原因となっていることもあるんです。

ファスティングを行うと、舌の状態がリセットされて味蕾が鋭敏に。
「素材の味や薫りが深く楽しめるようになった」という人が多いんですよ。

意外と知らない!ファスティングダイエット方法の正しい基礎知識

今ではすっかり人気の「ファスティング」。
でも基本の情報を知らずにファスティングにトライしている人も多いようです。
ダイエットをスタートする前に、まずは基本的な知識を抑えておきましょう。

「ファスティングとは断食」じゃない!?3つの期間が必要

「ファスティング=とにかく断食!」と誤解している人もいる様子。
また「1日断食」を「ファスティング」と思っている人も多いようです。

でもファスティングでは、今までの食生活から急激に断食に持ち込むのはNG!
またファスティング後、いきなり元の食生活に戻すのもダメなんです。

ファスティングでは3つの期間を設けて、体内の状態をスムーズにリセットさせていきます。

準備期(2日間~1週間)

「準備期」とは、その名のとおり固形物の摂取を休止する前の準備期間です。
水泳やマラソンをする前には、必ず準備運動をしますよね。

「準備期」もこれと同じ。
胃腸などの消化器官はいきなり固形物の摂取が無くなると驚くため、体に大きな負担がかかってしまうんです。

準備期には野菜・穀物等を中心に、胃腸に優しい食事を行います。
食事量は腹八分目~六分目程度へと徐々に減らすのが理想的。

準備期を一週間程度取る人もいますが、正しいファスティングのダイエット方法を行えば、2日間程度でも効果を出すことができます。

ファスティング期(3日間)

固形物の摂取をお休みし、酵素ドリンクやスムージー等で必要な栄養素を補給する期間です。

3回の食事の代わりに酵素ドリンク・水等を摂取します。
また空腹時などにもドリンクを一口のむといった対処をしても構いません。
ファスティング期は3日間です。

復食期(2日間~1週間)

お休みをしていた胃腸にいきなり固形物を入れると、消化器官がビックリしてしまいます。

体への負担を減らすため、復食期では重湯・おかゆ・具なしスープといった流動食からスタートし、徐々に固形物を取ります。

1週間程度かけて徐々に戻すのが理想的とされますが、その後の食事内容にきちんと気を使えば復食期も2日間でOKです。

 

正しいファスティングダイエットのやり方の場合、「準備期2日間+ファスティング期3日間+復食期2日間」で7日間(1週間)が必要になるわけですね。

ファスティングに必須の「酵素ドリンク」とは何?選び方は?

酵素ドリンクとは、野菜・果物等を発酵させて作った飲み物のこと。

人間が体内では作れない酵素をたっぷりと含んでいます。
またファスティングの鍵である「代謝酵素」が生成されやすいよう、サポートする役割もしてくれます。

現在では様々な「酵素ドリンク」が市販されていますね。
でもその種類の多さに「どれを選べばいいの?」と悩んでいる人もいるはず。

ドリンクを選ぶ際には、以下のような点に気を配ってみましょう。

ファスティングに使用する酵素ドリンクの正しい選び方

1)「無添加」の酵素ドリンクを選ぶ

合成甘味料や合成保存料、合成着色料等の添加物が入っているものはNG。ファスティングでせっかくデトックスしているのに、体に負担をかけるものを再度溜め込んでしまいます。

【合成甘味料の例】

・アスパルテーム
・ネオテーム
・スクラロース 等

【保存料の例】

・亜硫酸ナトリウム
・ソルビン酸 等

【合成着色料の例】

・食用タール色素(赤色2号、黄色4号)
・酸化チタン 等

2)有機原料・減農薬原料を使っている酵素ドリンクを選ぶ

添加物と同時に気をつけたいのが、原料に使われる「農薬」の存在です。有機栽培の野菜・果物、もしくは減農薬の野菜・果物を使っていると明記した製品を選んだ方が安心ですね。

3)材料の種類が多い酵素ドリンクを選ぶ

発酵によって生まれる「酵素」の種類は、その原料(野菜・果物)によっても異なります。多くの種類の果物・野菜が使われている方が、様々な種類の酵素を効率的に体に入れられるわけです。代謝酵素の働きをしっかりサポートできるよう、使用されている原材料が数十種類以上の酵素ドリンクを選ぶのが理想的です。

ファスティングのやり方を間違えると失敗も?4つの注意点

自己流ファスティングダイエットをした人からは「失敗した」という声も聞かれています。代表的な失敗例と注意点を挙げてみました。

1.「断食期間が長いほど痩せる」は間違い!

「ファスティング効果をもっと出したい!」と、ファスティング期を4日~5日以上にも伸ばそうとする人、実は少なくありません。でもこれはNG!長期的なファスティングを行うには、より徹底した準備期・回復期の対策が必要になります。

専門知識が無い人が長期ファスティングを行うと、リバウンドの可能性が高くなるだけでなく、体調不良や生理不順といった深刻なトラブルを有む恐れも。管理栄養士等の専門家の指導が無い状態で4日間以上のファスティング期を設けるのは止めましょう。

2.肌がカサカサに…食事内容に配慮を

「痩せたけど肌がカサカサになった…」これは準備期等の食事・水分補給に難点があり、デトックスがきちんとできていない可能性が考えられます。

「準備期」には体に負担をかけにくい食事を摂りますが、これを「とにかく量を減らせばOK」と解釈してしまう人も。これは大きな誤解!準備期には良質なビタミン・植物性タンパク質等をきちんと摂取することも大切なんです。

またファスティング実施中にNGとされる食品を摂取すると消化酵素が十分に温存できず、ファスティング効果が低下してしまいます。ファスティング中に避けるべき食品は後述しますので、必ずチェックしておきましょう。

3.ファスティングが続かない…スケジュール管理も大切

ファスティング期は、消化器官と共に体をゆっくりと休める時でもあります。お仕事が忙しい時期やお友達との遊びの予定がたくさん入っている時に、無理にファスティングをするのは失敗の元!特に初めてファスティングを行う際には、3連休等のお休みがゆっくりと取れる時をファスティング期に充てるようにしましょう。

4.すぐにリバウンド…「復食期」に要注意!

「痩せたけどすぐにリバウンドした…」これは復食期の食事内容に難点があった可能性が大。実はファスティングで最も重要なのは「復食期」なんです。ファスティング直後の細胞は、真っ白に洗い上げたシャツのような状態。白い服で何も対策せずに食事をしたり激しく外で遊んだら、すぐに服が汚れてしまいますよね。

ファスティング直後の体は、この白いシャツのように体の吸収が良い状態になっています。すぐに通常食に戻したり、添加物たっぷり・高脂肪の食品を多量に取れば、それらを体が必要以上に吸収してしまうんです。これでは体の中をクレンジングした意味がありませんね。復食期では体を少しずつ慣らしつつ、体質に合わせた良質な栄養素を摂取していくことが重要なんです。

キレイに痩せるには?管理栄養士のすすめる正しいファスティングのやり方

ファスティングの効果をしっかり出すには、キチンと正しいやり方で進めることが大切。管理栄養士おすすめのファスティングダイエット方法と実例を見てみましょう。

ファスティングを成功させるには「食事の時間」が大切

ファスティングで大切なのは「体内酵素の働き」を最大限にサポートしてあげること。酵素栄養学では、1日の酵素の働きによる体のリズムを以下のように捉えています。

・4:00~12:00→排泄のための時間
・12:00~20:00→栄養素の補給・消化のための時間
・20:00~翌日4:00→消化した栄養素の吸収・代謝のための時間

よく「朝ごはんをしっかり食べましょう」と言いますよね。でも酵素の働きを考えた場合、午前中に栄養をたっぷり取ると消化酵素が大量に使われることに。毒素を排出するために大切な「排泄」をしっかり行うには、準備期・復食期にも朝は酵素ドリンクで軽く済ませた方が効果的なんです。また夕食は20時までには済ませ、酵素が翌朝までにしっかりと代謝のために働けるようにしましょう。

ファスティング中に避ける「NG食品」とは?

ファスティングの効果を妨げないためには、以下のような食品群を避けることが重要です。

動物性たんぱく質

動物性タンパク質を摂取すると、体内の消化酵素が多量に使われてしまいます。乳製品等の動物性タンパク質を含む食品も避けましょう。

動物性たんぱく質

・豚肉/鶏肉/牛肉
・魚介類
・牛乳
・チーズ
・バター 等

高脂肪食品

脂肪を多く含む食品も、消化酵素を浪費するのでNG。「バターをたっぷり使ったパン」といった動物性使用食品が高脂肪なのは当然ですね。また植物性でも以下のようなものは脂肪が多いので避けます。

揚げ物

・揚げ物類(からあげ・フライドポテト等)
・ナッツ類(カシューナッツ、マカダミアナッツ、ピーナツバター等)
・アボカド
・ココナッツミルク
・マーガリン
・ドレッシング類
・油揚げ 等

高GI食品

「GI値」とは、食品が糖に分解されて血糖値が上がるスピードのことを指します。血糖値が急激に上がると「インシュリン」というホルモンが分泌されるのですが、このインシュリンの過剰な分泌が肥満の原因になることも。以下の高GI食品は血糖値を急上昇させやすいので、ファスティング中には不向きです。

麺類

・はちみつ
・じゃがいも
・とうもろこし(コーンフレーク)
・麺類(うどん、パスタ等)
・餅  等

化学調味料

食事の「うまみ」を手軽に作り出すために科学的に生成された調味料類です。添加物が多く体内に毒素を溜め込む原因ともなる他、食事が塩分過多となる可能性も。スープ類・味噌汁等の出汁(だし)も化学調味料配合のものは避け、植物性の天然製品から抽出するようにした方が安心です。

ベーコン

・ラーメンのスープ
・加工食品(ベーコン・ハム・練り物等)
・レトルト製品
・コンビニ食 等

白砂糖・お菓子類

ファスティング中に「空腹を紛らわせよう」と飴等の小さなお菓子を口に入れたり、砂糖を入れたお茶を飲む人がいますが、これもNG。ファスティング中は体の吸収率が高まり、少量の糖分でも血糖値が上がってダイエット効果を妨げます。特に白砂糖は血糖値を上げやすいので、必ず避けたいところ。和食の場合「料理」に白砂糖が使われていることもあるので注意しましょう。

飴

・飴、ガム、キャラメル
・クッキー
・甘口・甘辛味の味付けの煮物・汁物
・酢飯 等

カフェイン類

お茶等に含まれる「カフェイン」は刺激物の一種。ゆっくり休ませるはずの胃腸を刺激し、酵素の無駄遣いに繋がります。またカフェインには、「交感神経」を活発にして血管を縮める働きも。血の巡りが悪くなることで、冷えやむくみが取れにくくなる恐れもあるんです。

コーヒー

・コーヒー
・紅茶
・緑茶(玉露等)
・エネルギードリンク 等

「温かいもので水分補給したい」という時には、カフェインレスコーヒー、ハーブティー、ほうじ茶等がおすすめです。

アルコール類

お酒の摂取は消化器官を強く刺激する他、代謝の要である「肝臓」を激しく疲労させてしまいます。ほんの少量のお酒を呑んだだけでも、肝臓は6時間以上もアルコール分解のために働かなくてはならないのです。ファスティング中は禁酒を。またタバコも同様に内蔵を疲弊させ血流を悪化させるので、禁煙も必須です。

体質に合わせた食材・調理法選びでもっとスッキリ!

「太ってしまった」「なかなか痩せない」という理由には意外と個人差が大きいもの。

「むくみ」が原因でボディラインがスッキリしない人も居ますし、「冷え」で体重が落ちにくくなっていることも。

また活性酸素等によって細胞が酸化し「中年太り」の原因となっていることもあります。

準備期・復食期に自分の体質に合った食材を選べば、体を内側から整えてクレンジングする効果が更にアップ!リバウンドしにくい体づくりにも役立ちます。

ここでは女性に多い「むくみ」「冷え」の食材・調理法の一例をご紹介しましょう。

「むくみ」が気になる人は?

「むくみ」とは、体液の巡りが悪くなり、体が過剰に水分を溜め込んだ状態。主に体内のナトリウム濃度が高くなりすぎたことで起こります。対策としては、蓄積したナトリウムや水分を体外に出しやすくするよう、排出効果の高い「カリウム」が豊富な食品を多く摂取するのがおすすめです。

【カリウムが豊富な食品】

・ブロッコリー
・モロヘイヤ
・納豆等の大豆製品
・ひよこ豆
・海藻類 等

またナトリウム濃度が上がる理由には、塩分の過剰な摂取が挙げられます。醤油・塩・味噌といった調味料の使用をできるだけ控え、塩分量を減らしましょう。

「冷え」が気になる人は?

「冷え」は主に血液の巡りが悪いために起こる現象。冷えを感じにくく手や足が火照る人でも、食生活や生活習慣等で「内蔵冷え」が起こっており、これが肌荒れや肥満の原因となっていることもあります。体を温める働きを持つ食品を積極的に摂取し、血流アップを促しましょう。

【体を温める食品】

・しょうが
・かぶ
・大根
・ごぼう等

なお野菜類を摂取する時には、できるだけ火を通すことが大切。特に「大根」「ごぼう」等の根菜は火を通せば体を温めるのですが、生食をするとかえって体を冷やすので注意です!必ず「煮る」「蒸す」といった調理法で温めましょう。

この他、水分摂取の際の「白湯」にしょうがを入れるのもおすすめ。また酵素ドリンクにしょうがが含まれていれば、ドリンク摂取の際にも温め効果が得られます。

ファスティング中は「水分補給」を十分に

普段の食生活で、私たちは飲料や汁物からだけでなく、固形物に含まれる水分からも水分補給をしています。ファスティング中には固形物の摂取量が減るため、水分不足になりがち。

また「むくみ」が気になる人の場合、意外にも元々の水分補給が不足している傾向も見られます。

ファスティング中には、通常よりも意識的に水分補給を行うことが大切です。

1日2リットルを目安に、こまめに水を飲みましょう。

なお「冷え」が気になる人の場合、冷蔵庫や氷で冷やした水を飲むのはNG。
常温の水、もしくは白湯で体を温めた方が効果的です。

ファスティング中も軽い運動で筋肉をキープ!

ファスティング中は体への刺激や疲労を避けるため、激しい運動をするのはNG。

「ダイエット効果を上げたい」とマラソンや筋トレをする人が見られますが、負担の大きな運動は逆効果になりかねません。

ただ「休みだから」と完全に動かないで居ると筋肉量が低下し、リバウンドの元にもなってしまいます。

準備期や回復期には15分~20分程度のウォーキングといった軽い運動をしましょう。

またファスティング期にも、ストレッチ等を少し取り入れて。
ごくゆるやかな運動をすることで体も温まり、自律神経を正常化させる効果も得られます。

入浴はおすすめ、でもファスティング中の長風呂はNG

冷えやむくみの原因である「巡りの悪さ」を改善するためにも、お風呂に入って体を温めるのは効果的。

普段はシャワーで済ませる人も、半身浴で浴槽に浸かってみましょう。

ただし40℃以上の熱いお風呂に入ったり、全身浴をするのはNG。
長風呂も身体に負担をかけるので避けます。

38℃程度のぬるめの温度で、心臓よりも下にお湯Rが来るようにしてください。

管理栄養士のすすめる正しいファスティング方法例

上記の注意ポイントを参考に、今回は「むくみ」が気になる女性Aさんのファスティング例をご紹介します。

ファスティング準備期(2日間)

朝:7時半に酵素ドリンク20mlを常温の水で割って飲む
昼:12時に豆類と五穀を入れたリゾットと蒸し野菜
夜:19時に玄米のおかゆと野菜スープ
その他:水1リットル(常温)

蒸し野菜には無農薬野菜をチョイス。蒸すことで野菜の旨み・甘みが増し、ドレッシング類等の使用も控えられます。またリゾット等の味付けには化学調味料を避けました。

会社からの帰宅時には一駅分(15分程度)をウォーキング。
水はこまめに常温で摂取しました。

ファスティング期(3日間)

朝:7時半に酵素ドリンク300mlを水で3倍に希釈して飲む
昼:12時に同内容のドリンクを摂取
夜:7時に同内容のドリンクを飲む
その他:白湯・ハーブティー・水(常温)を2リットル程度、酵素ドリンク少量

三度の食事の代わりには酵素ドリンクを。また空腹で辛いときにも酵素ドリンクを少量飲みます。
白湯・ハーブティーで体を温めてリラックス。
激しい運動や労働は避けて、体をゆっくりと休めました。
夜の半身浴後に軽くヨガをして、体をほぐします。

フォスティング後 復食期(2日間)

朝:酵素ドリンク20mlを常温の水で割って飲む
昼:重湯
夜:穀物8種類入りのおかゆ、減塩梅干し、豆腐の味噌汁

復職後に最初に食べる食事には負担の少ない重湯を。
夜にはミネラル豊富な穀物が入ったおかゆにしました。
味付けには塩分が少ない梅干しを少量。
またカリウム豊富な有機豆腐入りの味噌汁で栄養を補給しています。
味噌汁は昆布だしで出汁を摂り、塩分を減らせるよう減塩味噌で味付けしました。

復食期には初日は一駅分(15分程度)のウォーキングを。
翌日には少し運動量を増やし、筋肉の維持に努めています。

上記の7日間で、Aさんは3キロのウェイトダウンに成功。
また気になっていたむくみがスッキリし、太ももが4センチサイズダウンしました。

ファスティングサロンなら安心。管理栄養士も在籍の『エステプロ・ラボ』

「ファスティングのやり方はわかったけど、自分の体質が『冷え』なのか『むくみ』なのかがよくわからない…」

「準備期や復食期の献立を考えるのが難しそう…」

ファスティングダイエットの方法を読んだ方の中には、こんな不安を持たれた方も居るかもしれません。

こんな時、頼りになるのがファスティングの専門家が在籍する施設です。

例えば体の内側からのアプローチに特化をさせたエステサロン『エステプロ・ラボ』は、ファスティングの指導も行っています。

管理栄養士・公認ファスティングカウンセラー・フードカウンセラーといった専門資格を持つスタッフが、ファスティングのトータルサポートをしてくれます。

21項目ものカウンセリングでリスクを分析

『エステプロ・ラボ』で最初に行われるのが、管理栄養士等の専門資格を持ったカウンセラーによる丁寧なカウンセリングです。

質問内容は食品の好き嫌いや毎日の食事の時間、外食の回数、運動の内容や生活習慣等、21項目にもおよびます。

その結果から、ひとりひとり異なる「現在の食のリスク」を分析。

肥満・肌荒れといったトラブルを抱え込むリスク傾向がどこに隠れているのかを探っていきます。
「消化不良」「食物繊維の不足」「冷え」「水分の不足」等、リスクの分析結果は11項目にも!

現在の自分が気をつけるべき点はどこなのか、食生活で改善するべきポイントは?
といった点を具体的にわかりやすく教えてもらえます。

精密なボディチェックで作られるプログラム

『エステプロ・ラボ』では、高精度体成分分析装置等の複数の機器を使って徹底したボディチェックも実施。

このボディチェックでは、血流や体脂肪・体内の水分量等だけでなく、体組成の状態も確認できます。

例えば「下半身に脂肪が多い」「上半身の筋肉が落ちている」といった脂肪・筋肉のつき具合まで確認できるんです。

単に「痩せる・ウェイトダウンする」というだけでなく「理想的な体を作りたい!」という人に最適なプログラムを、オーダーメイドで組んで貰えるというわけですね。

選び抜かれたサロン専売の酵素ドリンクやフード

『エステプロ・ラボ』のファスティングプログラムで使われるのは、113種類もの植物から作られた酵素ドリンク「ハーブザイム113グランプロ」。

抗酸化を考えた「オラックス」・体を温める「ジンジャー」等の種類があり、ひとりひとりの体質・悩みに合わせてドリンクも使い分けられます。

また準備期・復食期の食事にピッタリの代替食(ファスティングアシスト食)も。

11種類もの穀物に梅・黒酢で味付けをしたおかゆ等、手軽に食べつつ必要となる栄養素がきちんと摂れるメニューが揃っています。

「準備期・復食期に何を食べたらいいかわからない」という人も安心ですね。

会員でなくてもテイクアウトOK!

『エステプロ・ラボ』は会員制のサロンですが、一般の人もオリジナルのスムージーやドリンク類のテイクアウトができます。

販売されているスムージーやコールドプレスジュースは、サロン専売品の酵素ドリンクと国産有機栽培・減農薬栽培の野菜・果物をベースに水を一滴も加えず作られたもの。

野菜や果物はひとりひとりで異なる体質・体調に合わせて専門スタッフがセレクトしてくれます。更に酵素・水素に次ぐ美容成分として注目される「ケイ素」もスムージーで摂取できます。

この他『エステプロ・ラボ』では、ノンカフェインのハーブティーやカフェインレスコーヒー等も購入OK。

ドリンク類はテイクアウトだけでなく、店内のイートインスペースでいただくこともできます。
カフェ感覚で気軽に利用してみては?

ファスティングダイエットの正しい方法はいかがでしたか?
きちんとしたファスティングのやり方を守れば、体がスッキリとするだけでなく細胞の活性化で肌や髪がイキイキした状態になることが期待できます。

「魅力的だけど、ちょっと難しそう…」という時には、管理栄養士・公認ファスティングカウンセラーといった専門家の手を借りてみましょう。

プロの技術を頼ることで、ファスティング成功へのハードルはグッと下がるはずですよ。

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