管理栄養士の就職先で多いのはどこ?需要急増に伴う意外な活躍の場とは

管理栄養士 就職先

食のプロフェッショナルとなる管理栄養士は、栄養管理で健康をサポートできる立派な資格です。
そんな管理栄養士ですが、就職先となるとやはり食に関係する所が多いのか、全く違う業種でも活躍できるのか知りたい方もいるでしょう。

そこで、この記事では管理栄養士の就職先はどんな所が多いのか、管理栄養士が活躍している職種などをご紹介します。
管理栄養士がどのような職場で活躍しているのか知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

管理栄養士の就職先で多いものは?

管理栄養士は、どのような所に就職しているのでしょうか?
令和4年度に栄養士・管理栄養士養成施設を卒業した学生の就職率は90.3%であり、全体の66.9%が栄養士もしくは管理栄養士などの関連業務に関する仕事に就職しているというデータがありました。

このデータでは、就職先の内訳として最も多いのが病院、企業、委託給食会社等、介護保険施設、児童福祉施設、学校の順となっています。
これらの内容から、やはり食を提供する関連業務への就職が多いことがわかりますが、さらに少数であっても様々な業種へ就職していることも判明しました。

この結果から、以前のように管理栄養士=給食を提供する業務という流れは残っているものの、多様な業務で管理栄養士が携わっていることもわかります。

参考:https://www.eiyo.or.jp/about/shushoku.html
(一般社団法人 全国栄養士養成施設協会)

管理栄養士の就職先と業務について

管理栄養士は、就職先によって関わってくる業務内容も異なります。
ここでは、管理栄養士の就職先で行う業務についてご紹介します。

病院

病院
管理栄養士は病院などの医療業界に就職した場合、職種を超えたチームとして働くことが多いでしょう。
スタッフ同士連携し、患者さんの状態や症状に合わせた栄養管理や指導が主な役割です。

一般食の献立作り、流動食や刻み食などの特別治療食の献立、提案なども行い、栄養療法などで栄養面からの治療を促進していきます。
栄養状態が改善できない場合は、栄養補給方法などの提案も行い、患者さんの体の状態に合わせた内容にしていくのが主な仕事です。

企業

企業
年々健康意識の高まりから、機能性表示食品や特定保健用食品などが増えてきました。
また、これらの表示を意識する消費者も多いことから、いかに健康に注目している人が多いかもわかるでしょう。

このような背景から、企業側も特定の健康効果が期待できる食品などの研究や開発に力を入れています。
食に関する研究には、栄養に関する知識が欠かせないことから管理栄養士の就職先としても需要が高くなっているのです。

企業に就職した管理栄養士は、食や栄養に関する知識を活かした商品の研究、企画、開発などが中心となります。
商品を通じてユーザーの声を聞き、さらなる商品の提案をしていきます。
また、企業によっては顧客の栄養士指導やアドバイスなどを管理栄養士に任せることもあるでしょう。

委託給食会社

給食
委託給食会社では、献立の作成、調理、盛り付けなど給食を管理する業務がメインです。
給食には1食あたりの金額が決められているので、予算内で栄養バランスの整った食事を提供する必要があります。
また、主な委託先は病院、学校、社員食堂、保育園、介護福祉士などです。

管理栄養士としての経験に加えて、調理に関する作業も行うため、食数管理、発注、食材の在庫、鮮度、衛生管理などの業務を担うことが多くなります。
受託側との打ち合わせに参加し、献立に関する意見や知識を提案することもあり、業務の全てが食に関する内容になります。

介護保険施設

介護保険施設
介護保険施設では、主に高齢者に対して食事を提供するのが仕事です。
高齢者にとって必要な栄養をバランスよく提供するだけでなく、なかには嚥下機能が低下している方もいます。
高齢者それぞれの栄養を把握するとともに、刻み食、流動食など、一人ひとりに合った食事が何かを把握して提供するのも業務です。

特に高齢者施設では、食事を楽しみにしている方も多くいるため、楽しんでもらえる献立を立てるのも管理栄養士に求められていることです。
一人ひとりに合った食事のサポートを心掛けて働くことが大切でしょう。

児童福祉施設

児童福祉施設
児童福祉施設は、乳児院、母子生活支援施設、保育園、認定こども園などが含まれています。
それぞれの施設によって管理栄養士の役割は異なりますが、主な役割は食事による栄養管理、指導、食育などがメインです。

近年は、食育に関する内容を管理栄養士が中心となって行う機会が増えてきました。
食育では、健全な心と体を培うこと、豊かな人間性をはぐくむこと、心身の健康を確保すること、健康寿命の延命などが目的です。

管理栄養士は、これらの目的に沿って食事の大切さ、栄養バランスに配慮した食事の提供、食の安全性の確保などを行っていきます。

学校

学校
近年、子どもの偏った栄養、食生活の乱れ、極端な痩せ方や肥満などが目立つようになってきました。
このような子どもの健康に関する問題が深刻化したことから、食育基本法や食育推進基本計画など国が制定したものがあります。

管理栄養士は、制定された内容に沿って健康と豊かな人間形成を目的とした食育を推進していきます。
学校で食に関する正しい知識、食生活などを教えて成長期に欠かせない栄養と正しい摂取などを伝えます。
さらに、給食にも実際に携わって食の重要性を伝えることも管理栄養士は求められている内容です。

管理栄養士は美容業界でも求められているって本当?

管理栄養士は、上記で紹介した機関で働くことが多くなっていますが、近年多くの企業で需要が増えたことで就職先も分散しつつあります。
特に、近年は美容業界でも管理栄養士が活躍しているのです。

なぜ美容業界で管理栄養士が活躍するのかと考えるかもしれませんが、そこには人間の体の仕組みが関係しています。

人間は食べたものによって体や肌の状態が変わってきます。
そのため、一人ひとりに合った栄養を判断する必要があり、これらの状態から何を補うべきか栄養に深い知識がある管理栄養士への意見が求められているのです。

食事は誰もが同じものを食べていても、同じ状態になるとは限りません。
何を意識したいかによって、気を付けたい食べ物や摂取のタイミングが変わってきます。
これらを食のスペシャリストである管理栄養士がアドバイスすることで、より健康で美しい状態にできることから美容業界でも活躍できます。

エステプロラボのインナービューティサロンでも管理栄養士が活躍中

管理栄養士は美容業界でも求められていますが、その中のエステプロラボでは、内面から健康と美を追求したインナービューティサロンを展開しています。

インナービューティサロン

エステプロラボの考えるインナービューティは食事、サプリメント、ファスティングを中心とした健康を基本とした美容づくりを定義としていて、管理栄養士などの資格を持ったカウンセラーによる食事指導などが受けられます。
専任の担当になるため、お客様に合わせた美容、ファスティング、健康管理などをふまえてサポートしています。

Point

管理栄養士は専門知識を持っているため、内面から本物の美しさを得たいお客様をサポートできるだけでなく、やりがいを感じながら働けるでしょう。

管理栄養士は、食に関する知識を活かして様々な就職先があることがわかりました。
どの就職先でも食に関する仕事が多くなりますが、内容は職種によって異なります。

しかし、どの就職先でも健康になることを意識するという点は変わりません。
食事の楽しみを感じさせたい、味わってもらいたいという場合は学校、施設などがおすすめです。
健康に加えて、美容関係に興味がある場合は美容関連の就職先を探してみましょう。

コメントは利用できません。

求人採用のエントリーはこちら

求人採用/エントリー