主婦が管理栄養士になるには?資格取得のステップやメリットを解説

主婦 管理栄養士になるには

近年、食に着目する場面が多くなってきました。
栄養士や管理栄養士といった資格も注目度が高まっています。
そのため、資格を取得したいと考える方も多く見られるようになってきました。

主婦の場合、栄養に関する知識やスキルを磨くことで、家族の健康管理がしやすくなります。
また、子育てなどが落ち着いて仕事を再スタートしたいと思った時も役立つでしょう。

そこで今回は、主婦が管理栄養士になるにはどのようなステップを踏めばよいのか、どのようなメリットがあるのか、といった点について解説していきます。

主婦が管理栄養士になるには?

管理栄養士になるためには、まずは栄養士の資格を取得しなければいけません。
管理栄養士は栄養士よりも豊富な知識が必要だからです。

栄養士の仕事は、健康な人に対する栄養管理がメインとなっています。
一方管理栄養士の仕事は、高齢者や病気が理由で食事がとりにくい状態になっている方の栄養指導や管理を行うことです。
いずれの資格も国家資格で、指定された養成施設を卒業することが取得条件になっています。

通信講座などでは資格取得ができないので、主婦にとって少々ハードルが高いと感じてしまうかもしれません。
家事や育児の合間に養成施設に通わなければいけないため、家族の理解も必要になるでしょう。
栄養士の資格は養成施設に通って卒業すると取得可能です。

しかし管理栄養士になるためには、国家試験に合格しなければいけないので、取得までに時間がかかってしまうケースもあります。

4年制の管理栄養士養成施設なら卒業するとすぐに栄養士免許が取得でき、国家試験も実務経験なしで受けられます。
ただし、栄養士を養成する専門学校卒業の場合は実務経験が必要です。
2年制の場合は3年以上、3年制の場合は2年以上、4年制の場合は1年以上の実務経験がなければ、国家試験の受験資格が得られません。

もしも、管理栄養士を目指したいのであれば、このステップを踏まなければいけないため、小さい子どもがいる場合などは難しいと感じてしまう可能性も高いでしょう。

主婦が管理栄養士になるメリット

管理栄養士になるには、専門学校などを卒業し、実務経験が必要なケースが多く見られます。
主婦にとってハードルが高そうに感じますが、管理栄養士になるメリットもたくさんあるのです。
続いては、主婦が管理栄養士になるメリットにはどのような点が挙げられるのかピックアップしてご紹介します。

メリット

需要がある

栄養士や管理栄養士といった資格を持つ人材は、需要が一定数あります。
正社員として働くだけではなく、パートやアルバイトとして働くことも可能です。
管理栄養士まで取得していれば、高齢者施設や病院などでも働けるので、仕事の選択肢も増えるでしょう。

専門職だから安定した収入が得られる

安定した収入が得られる点も、主婦が管理栄養士になるメリットです。
資格を持っていると育児が落ち着いてから再就職したいと考えた時にも有利になる可能性が高いです。
ブランクがあっても有資格者を採用するといったケースもあります。
管理栄養士としての求人でなくとも、飲食店の調理部門やメニューを開発する部門で採用してもらえる場合も考えられます。

実生活でも知識を活かせる

管理栄養士はその名の通り、栄養のプロフェッショナルです。
私たちが健康に生きていくためには、栄養管理を行うことが重要になります。
資格を持っていなくても栄養に関する知識を学び、実生活に活かすことができるでしょう。

Point

しかし管理栄養士はより深い知識を持っているので、家族や自分自身の健康維持にも大いに役立ちます。
ライフステージにあわせた食事も学べるため、親の介護が必要になった時や子どもが生まれた時などにも役立つこと間違いなしです。

主婦が管理栄養士になるメリットには、このような点が挙げられます。
仕事をする際に役立つのはもちろんですが、プライベートでも知識を活かせるのはとても魅力的です。

管理栄養士として働ける職場

管理栄養士の資格を持っていると、活躍できる場も広がります。
最後に、主婦が管理栄養士になった時に働けるのはどのような職場あるのか見ていきましょう。

医療業界

管理栄養士は、医療チームの一員として働くことができます。
具体的には、一人ひとりの病状に合わせた食事の提供や栄養指導を行います。
医師や看護師、薬剤師などと連携し、それぞれに合わせた適切な食事を提供するために重要な役割を担っているのです。
病気の治療や再発防止、合併症の予防などを目指すため、ハイレベルな知識や技術が必要になります。

福祉業界

福祉業界でも管理栄養士は活躍しています。
高齢者や障がい者を支援する施設に勤務し、快適に生活するためのサポートを食事という側面から行います。
身体状況に合わせた食事を提供したり、栄養管理を行ったりするのが管理栄養士の福祉業界における役割です。
飲み込む力が弱くなってしまった方向けに、少量の食事でしっかりと栄養が取れるようなメニューを考案するなどの工夫が必要です。
介護職員らとの連携も重要なポイントの1つとなっています。

福祉業界は高齢者や障がい者を対象とした施設ばかりではありません。
保育園や幼稚園などで勤務するケースもあります。
食物アレルギーがある子どもも増えているので、それに対応した献立作りなどを行わなければいけません。
保護者や保育士、医師、看護師などとの連携も必要不可欠です。

保育園

教育現場

学校給食を作る際にも、管理栄養士の力が必要です。
小中学校や夜間の定時制高校などに勤務し、学校給食の献立を作ったり、成長期に必要な栄養を計算したりします。
子どもたちの成長をサポートする職種となるので、とても重要なポジションだと言えるでしょう。
子どもたちへの食育や食生活の改善、肥満・アレルギー・糖尿病などの個別指導を行う場合もあります。

給食

企業や学校の食堂

社員食堂や学生食堂で働く管理栄養士もいます。
栄養に関する知識をレクチャーしたり、社員や学生の健康づくりをサポートしたりします。
対象となる年齢層は、社員食堂だと特に幅広くなるでしょう。
個人の課題ももちろんですが、社内で多く見られる課題について栄養面からアプローチできるような対応力が必要になります。

地域活動の現場

地域住民の健康づくりをはじめとしたサポートを行う管理栄養士もいます。
病気や要介護状態でサポートが必要な方に対する栄養指導・調理指導、健康な方を対象とした健康な体を維持するための食事アドバイスなどを行うのです。
中には料理教室を開く管理栄養士も存在します。
病院などの勤務しない働き方になるため、ライフスタイルに合わせて仕事を調整できるという点が大きな魅力です。

主婦が管理栄養士になった時、このように幅広いジャンルで活躍できます。
興味があるジャンルがあるという人もいるでしょう。
子育てや介護でブランクがあっても復帰しやすいというメリットもあるので、近場で求人が出ていないかチェックしてみてはいかがでしょうか?

管理栄養士になるためには、栄養士の資格を取得し、国家試験に合格しなければいけません。
実務経験が3年以上必要になる場合もあるので、主婦にとってはハードルが高いと感じる方もいるでしょう。
しかし、国家資格なので取得してしまえばそれ以降ずっと役に立ちます。

もし迷っているなら、家族と相談して資格取得に向けて動くのがおすすめです。
地域貢献に利用するといった資格の使い方もできるので、ライフスタイルに合わせた働き方も実現しやすくなるでしょう。

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