管理栄養士は研究職になれる?特に就職・転職しやすい業界とは

管理栄養士 研究職

栄養や食の知識を持つプロである管理栄養士の仕事は、教育機関や介護施設などの献立作成や栄養管理、栄養指導が挙げられます。
しかし、管理栄養士が活躍する場は多岐にわたり、働く場所によって業務内容も異なります。
では、管理栄養士の立場で研究職に携わることは可能なのでしょうか?

今回は、研究職に携わった場合の代表的な職場や仕事内容、必要なスキルについてご紹介します。
研究職に興味がある方や、自分が研究職に向いているのか知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

管理栄養士は研究職になれる?代表的な職場はどこ?

結論から言うと、管理栄養士は研究職になることができます。
研究職は、主に事業に関連する研究・開発・分析などを行う役割があり、そこに管理栄養士が従事するケースは少なくありません。
ここでは、研究職に携わる管理栄養士の職場としては、以下が挙げられます。

・大学の研究室
・研究機構や公益法人などの公的研究機関
・化学物質調査会社
・食品会社
・食品メーカー
・外食産業
・医薬品メーカー
・化粧品メーカー

科学物質調査会社は、様々な商品に含まれる科学物質の量や種類、質などを調査している会社です。
この他、健康や食に関する様々な知識やノウハウは、多くの業界で役立ちます。

例えば、大学の研究室や公的な研究機関では、食に関わる科学的根拠をもとにした研究結果を論文にまとめ、社会に発信しています。
また、食は人々の健康に直結する問題であり、医学や薬学といった医療分野でも研究や疫学調査などが行われることが多いです。

同じ理由で、食品会社や食品メーカー、外食産業では、健康に良い原料・素材を使った製品が研究・開発され、世に流通しています。
最近では、体の内側から美しくなる内面美容に着目する美容業界も増えており、それに伴って自然由来のドリンクやフードなどを取り入れたファスティングを推奨する企業がたくさんあります。

同じく、化粧品メーカーでも素材や成分にこだわったものが多く登場するようになっており、幅広い業界において管理栄養士の専門分野である食と健康のスキルやノウハウが着目されているのです。

研究職に従事する管理栄養士の仕事内容

研究職に従事する管理栄養士の仕事は、どのような職場に勤めるかによっても変わってきます。
ここでは、食品会社や食品メーカーの研究職に携わる管理栄養士の仕事内容をご紹介します。

・成分調査
・微生物検査
・理化学分析
・アレルゲン検査
・品質管理
・衛生管理・衛生指導
・商品企画書作成
・栄養成分表示作成
・安全性証明のためのエビデンス資料作成

一部ではありますが、食品会社や食品メーカーでは上記の仕事内容があります。

顧客が直接口にする製品を開発・販売する以上、品質や安全性が高いものでなければなりません。
研究機関は製品の安全性検査が主な仕事となり、分析する対象となる品目によってどのような研究・分析を行う必要があるのか、使用する機器にも違いがあります。

商品企画・開発や新製品開発は特に人気が高い仕事ですが、管理栄養士は栄養学・食物学などの知識を有していることもあり、上記のような研究・分析・管理分野を担うことも多いです。
技術開発や品質管理、技術指導といった業務では、バイオテクノロジーのような高度な技術を活用するケースも少なくありません。

専門性が高く、誰にでもできる仕事ではないため、管理栄養士として貢献できているとやりがいを感じることができるでしょう。

研究職は難易度が高い?必要なスキルとは

実際のところ、研究職になるためには特に必要な資格はないと言われています。
しかし、研究職には高度な専門知識やスキルが必要になることも多いため、栄養学や食物学、農学、化学、工学などの学びが必要になる可能性が高いです。
そのため、栄養面からの分析や研究に役立てることができる管理栄養士は需要が高く、幅広い業界から求められています。

しかし、学術的な知識だけでなく、それらを応用した思考ができる人材かどうかも重要となってきます。
仮に食品会社や食品メーカーの研究職を目指すのであれば、栄養学や食物学だけでなく、研究用の専門機器の操作や工業化学、バイオテクノロジーといった分野の知識も必要です。

研究職に転職したいなら、実務経験があるかどうかも判断される要素となっています。
また、研究を通じて行われるのは、新たな学説や仮説検証を実施して論文にまとめて発表したり、研究に基づいた商品開発や共同開発をしたりすることです。
そのため、消費動向をはじめとする消費動向もキャッチしながら、根気と責任感を持ってやり遂げる力を持っていなければなりません。

また、従事する職場によっては、顧客や関係機関との関わる機会も多くなるため、コミュニケーションスキルも身に付けておく必要があります。
化粧品メーカーのように美容業界を選択する場合は、スキンケアやカウンセリングなどの美容知識も必要不可欠です。

管理栄養士として研究職に就きたいと思っても、業種や職場は様々な選択肢があるため、自分にとってやりがいのある職場かどうか見極めることも大切です。

特に管理栄養士のニーズが高いのは美容業界

管理栄養士は、健康や美しさを維持したり向上したりするために、食事からアプローチできるため美容業界でもニーズが高いです。
化粧品メーカーでは、スキンケア製品の研究・企画・開発を行いますが、場合によっては実際に店頭に立って一人ひとりにカウンセリングを実施して最適な化粧品の提案を行うこともあります。

また、美容業界で研究職に就けるのは化粧品メーカーだけではありません。

Point

先にも述べたように、最近では食事を通して体の内側から健康で美しくなる内面美容が注目されています。
美容・エステサロンでは、顧客の普段の食事や生活習慣をヒアリングした上で、最適な食事内容に改善できるようアドバイスを行い、体質や肌質に合ったレシピや商品を提案します。

そのため、美容・エステサロンを展開する企業では、人々の健康と美容に良い、品質の高い商品の研究・開発・生産を行っている所が多いです。

健康志向の高まりから、美容業界では体の中から美を提供できる知識とノウハウを持った管理栄養士が必要不可欠になっています。
管理栄養士が美容業界で働く場合は、食材に含まれる成分や栄養素から、美容効果が高いものが何か、健康な体づくりをする上での影響の有無などの知識が必要です。

Point

その他、スキンケアに関する知識に加え接客スキルやマーケティング、販売、商品広報といった知識や経験が必要になる場合もあります。
しかし、食と栄養に関する専門知識を持った管理栄養士であれば、こうした美容業界特有のスキルを持っていなくても就職・転職できる可能性が高いです。

というのも、美容業界には美容の知識を熟知した人材も多く配属されているため、食と栄養に特化した管理栄養士を求めていることが多いからです。

もちろん、事前に美容業界に必要な知識やスキルを習得しておくことは大切ですが、管理栄養士として学んできた、経験してきた人であれば、スキンケアをはじめとする美容の知識やスキルがなくても就職・転職しやすいでしょう。

研究機関や食品メーカー等で研究職に携わる管理栄養士は、食と栄養に関する研究や分析、開発関連業務を行います。
どのような業種の職場を選ぶかによって仕事内容に違いがあるため、中には管理栄養士の資格を持っていてもより高度な知識や技術が必要になる場合もあります。

研究職で特に就職・転職しやすいのは美容業界です。
化粧品メーカーや美容・エステサロンを展開する美容業界では、健康志向の高まりから食事を通じて健康で美しくなれるような品質と美容効果の高い商品開発が求められます。
研究職に興味がある方は、美容業界を視野に入れて自分に合う職場を見つけてみてください。

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