近年は体の内側から健康を目指す人が増えています。
規則正しい生活やバランスの良い食事が大切ですが、サプリメントを摂取することで食事では補えない栄養素も手軽に摂取できます。
タンパク質を摂取したい場合やたんぱく質不足が気になっている時は、プロテインの摂取もおすすめです。
スポーツによって傷ついた筋肉を回復させるためにもプロテインは有効だと言われています。
こうしたプロテインに関連する仕事も近年増えています。
特に管理栄養士となれば栄養に関する知識が豊富なので、様々な現場で活躍できます。
そこで今回は、需要が高まっているプロテインに関連する仕事ができる場やプロテインの知識を高めるための資格について解説していきます。
管理栄養士としてスキルアップしたい、需要のある仕事がしたいと考えている方は参考にしてください。
プロテインの需要が高まっている
プロテインと聞くと筋肉の増強を目指すスポーツ選手やボディビルダーといった人々が利用するための栄養素だと考える方も多いです。
しかし、近年は状況が激変し、国内でもプロテインの需要が大きく成長しています。
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済による「たんぱく補給食品の国内市場調査」では、2011年には558億円の市場規模でした。
しかし、年々需要が増えていき、2021年には2,216億円、2026年には3,218億円になると予想されています。
今後も健康を意識した生活を目指す人々が増えることになり、プロテインの需要も高まっていくと予想できます。
管理栄養士がプロテイン関連の仕事をする場とは?
管理栄養士であれば、仕事としてプロテイン指導を行えます。
どういった場所で仕事ができるのかご紹介していきましょう。
食品メーカー
食品メーカーではプロテイン食品の開発や販売を行っています。
管理栄養士となれば、研究開発や商品企画に携わります。
成分の調査や栄養設計などで管理栄養士の知識が求められるはずです。
ただし、食品メーカーといっても様々な種類があります。
近年では、飲料や菓子に関連する食品メーカーでもプロテインを活用したアイテムが販売されています。
多くの人々の健康維持に役立つ仕事ができるはずです。
スポーツジム
健康的な体をキープするため、体力を維持するため、ダイエットのためなど、スポーツジムに通う目的は人によって違いがあります。
そんなスポーツジムでも管理栄養士の需要が高まっています。
体のトレーニングを実施するだけではなく、体の内側から健やかで美しくなるためにも、管理栄養士がジムの利用者に対して食事や栄養に関す個別指導を実施します。
具体的な献立を作成するほか、カウンセリングを行い、トレーニングに最適な栄養素をアドバイスする機会も多いでしょう。
ドラッグストア
一部のドラッグストアでは管理栄養士が店舗に常駐しています。
お客様に対してサプリメントやプロテインなどを販売するために、健康や栄養に関するカウンセリングを実施し、利用者に適したアイテムを見つけ出す仕事です。
接客が好きな方や身近な場で人と関わり合いながら仕事をしたい方におすすめです。
整骨院
一部の整骨院ではプロテインの販売を行っています。
整骨院では柔道整復師が怪我による腫れや痛みを軽減させるための施術をして日常生活への復帰を目指していきます。
筋肉や肌、爪などを構成する上でたんぱく質は重要な栄養素です。
健康的な体を作るためにもプロテインの摂取を推奨している整骨院は多く、栄養に関するアドバイスを実施できる管理栄養士であれば、様々なサポートができるため需要があるのです。
美容院
髪の毛はたんぱく質でできています。
健康的で美しい髪の毛を維持するためにも体の中から必要な栄養素を摂取することが大切です。
その際、プロテインであれば手軽にたんぱく質を補えます。
美容院の中には、プロテインを取り扱っている施設もあるため、的確なアドバイスができる管理栄養士は需要があります。
エステサロン
エステサロンに通えば美しい肌やボディメンテを行えます。
表面的に美しくなるだけではなく、体の内側からケアするためにもインナービューティに力を入れているサロンも増えています。
Point
そのため、管理栄養士がインナービューティ—に関する知識を提供できれば、サロンに通うだけで体の外側だけではなく内側からも健康を基本とした美肌づくりを行えます。
その際、プロテインを活用する場面もあるはずです。
美容業界での仕事に興味があれば、エステサロンでの仕事を目指してみてください。
管理栄養士がプロテインの知識をアップするための資格
プロテインに関する指導やアドバイスを実施するための栄養に関する知識を豊富に持っている管理栄養士ですが、よりプロテインの知識を増やしたいのであれば資格取得を検討してみてください。
専門的な知識を有していれば、プロテイン関連の仕事にも就きやすくなります。
ここでは、2種類の資格をご紹介していきます。
プロテインマイスター
プロテインマイスターは、一般社団法人日本プロテイン協会認定の資格です。
プロテインの正しい知識を学べ、健康的な生活のサポートを実施できる資格で、取得をするためにはWeb上でのテキスト学習を行わなければいけません。
学ぶ内容は以下のとおりです。
・プロテインの歴史
・基礎知識
・アスリートとプロテイン
・プロテイン食品表示と関連法規
テキストは50ページほどとなっており、平均で1〜2週間程度で学べる内容です。
テキストはスマホやパソコンにダウンロードできるので、自宅だけではなく出かけた先や移動中にも勉強できる点が魅力です。
また、試験はオンラインで実施されます。
試験の申し込みはプロテインマイスターのホームページで24時間受け付けているので、知識を身に付けてから申し込んでみてください。
Point
再受験制度もあるので、資格取得から時間があいてから仕事を始める方は活用すると便利です。
スポーツニュートリションアドバイザー資格
スポーツニュートリションは、栄養を補助する食品や特定の機能を持つ食品を指し、サプリメントやプロテインを意味します。
スポーツニュートリションだけを摂取しても健康的な生活は目指せません。
食事での土台づくりが大切となり、その上でスポーツニュートリションを活用するため、サプリメントやプロテインに関する知識を理解しなければいけません。
スポーツニュートリションアドバイザーは、健康を保つための方法や健康管理の仕方、他者にアドバイスできる知識を身に付けられます。
その結果、スキルを活かした活動を目指せる資格です。
試験を受けるためにはスポーツニュートリションアドバイザー認定校での講座受講が必要です。
講座終了基準を満たせば試験を受けるための資格が得られます。
試験はオンラインで実施されており、好きなタイミングでの受験が可能です。
採点ボタンを押せば試験結果がすぐに表示され、合格した場合は「スポーツニュートリションアドバイザー公式認定証」が送られます。
健康的な生活をするためにもたんぱく質は欠かせない栄養素です。
管理栄養士の場合、プロテインに関する知識を持っていれば、働く場を増やすことが可能です。
健康や美容に関する知識を深めて適切なアドバイスを実施できると、たくさんの人たちの悩み解消を目指せます。
今回ご紹介した資格取得も検討し、プロテインの知識を深めていきましょう。