4年制大学や専門学校で管理栄養士養成課程を修了し、卒業後に試験に合格すれば管理栄養士として活躍できます。
卒業前に就活が始まりますが、それよりも前にインターンシップに参加する学生も多く見られます。
管理栄養士を目指す学生の中にもインターンシップに興味を持っている方はいるでしょう。
そこで今回は、インターンシップに参加するメリットやおすすめの業界、参加企業を探す方法・選び方などについて解説します。
インターンシップに参加することで学べること
インターンシップは、学生が在学中に一定期間企業で就業体験を行うことです。
実施期間は企業によって異なりますが、短いながらも就業体験から学べることがあり、実際に就業した後に役立ちます。
具体的に学べることは以下のとおりです。
社会人としてのマナー
インターンシップでは、社会人のマナーを身につけることができます。
受入れ先の社員とコミュニケーションを取るので、その会話からマナーを学べるでしょう。
電話や来客対応などの模擬体験をプログラムに用意しているケースもあり、就職前に社会人に必要なスキルを習得できます。
コミュニケーション能力や協調性
インターンシップの受け入れ先では、価値観や年代が異なる人が働いています。
参加する学生は企業の採用担当者をはじめ、様々な社員や他の大学の学生とコミュニケーションを取ることになります。
そのような人達との会話を通じて、社会人に求められるコミュニケーション能力や協調性を鍛えることが可能です。
コミュニケーション能力や協調性はどの企業でも求められる要素なので、学生の内から磨かれることで就職活動が有利になる可能性があります。
管理栄養士を目指す学生がインターンシップに参加するメリット
インターンシップに参加しなくても就職は可能です。
しかし、管理栄養士を目指す学生がインターンシップに参加することには、色々なメリットがあります。
具体的なメリットは以下のとおりです。
業界・業種や企業の研究ができる
業界や業種の情報はネットや本などで調べればわかりますが、それでも体験してみないとわからないことはたくさんあります。
自分がどのような企業や職場で働きたいのか考える時、業界や企業について理解を深めることが大切です。
インターンシップは実際の仕事を通じて、業界や職種、企業について知ることができるので、就活時の業界研究や企業研究に役立ちます。
職場環境や社会人の働きぶりを実感できる
実際の職場を見ることで、自分が希望する職場環境を深く理解できるようになります。
また、現場で働く社員の仕事ぶりを間近で見られることも就職を控える学生にとって良い経験になるでしょう。
管理栄養士の資格を持つ人がどのような仕事をしているのか見ることで、現実と理想のギャップを埋められるため、地に足をつけた就職活動ができるようになります。
学生のうちにやっておくべきことがわかる
インターンシップに参加すると、就職活動が始まるまでの過ごし方ややるべきことが見えてくる可能性があります。
管理栄養士として働くなら資格を取得するための勉強もそうですが、就活に向けて情報収集や他にも役立つ資格を取るなどできることはたくさんあります。
受け入れ先で働く社員に、学生のうちに学んでおくと良いことや経験した方が良いことを聞いてみることもできるでしょう。
就職活動の練習ができる
インターンシップに参加する際、エントリーシートの提出や面接を行うケースが多いので、就職活動の練習になります。
特に面接は練習の繰り返しで慣れていく必要があります。
Point
本番の雰囲気をいち早く体験して慣れることができるので、本選考の際に過度に緊張してしまうのを防げるでしょう。
仲間ができる
インターンシップには自分と同じ大学だけではなく、他の大学生も参加します。
グループワークを通じて多くの学生と知り合うことができるので、人脈を作れることもメリットです。
インターンシップで知り合った学生同士で、業界や就活に関する情報交換や悩みの相談ができるようになるでしょう。
管理栄養士を目指す学生のインターンシップにおすすめの業界
インターンシップは様々な業界の企業が実施しています。
管理栄養士の知識を活かして働きたいのであれば、関連性のある業界を選ぶようにしましょう。
ここで管理栄養士を目指す学生のインターンシップにおすすめの業種をご紹介します。
美容業界
食事・栄養と美容は密接な関係性があります。
日々食べているものによって体や肌の状態は変わってくるため、栄養学の知識を持つ管理栄養士は美容に特化した食事指導が可能です。
Point
そのため、健康や美容に興味がある方は、美容業界でインターンシップを実施している企業を探してみましょう。
医療・福祉業界
病院や介護施設などは管理栄養士が働く場所として定番です。
管理栄養士の主な役割は、入院患者や施設入居者のために栄養面や食べやすさに考慮した献立作りや、栄養指導などを手掛けることになります。
病院や介護施設でもインターンシップを募集しているケースがあるので、医療や福祉分野の仕事に就きたい方におすすめです。
食品業界
食品業界でも管理栄養士は活躍します。
管理栄養士が食品メーカーに就職すれば、栄養学の知識を活かして、新商品の開発に携わることができるでしょう。
食への関心が強い人は、食品メーカーでインターンシップを実施してみてください。
インターンシップの受け入れ企業の探し方・選び方
インターンシップの情報を探す方法
インターンシップに関する情報は、就活準備サイトやインターンシップ応募サイトを利用することで、希望条件にあった受け入れ先を探せます。
他にも通っている学校のキャリアセンターでも情報を提供していることがあり、学校経由で応募できるケースもあります。
企業サイトやSNSで情報を発信しているケースもあるので、興味や志望度の高い企業があればこまめにチェックすると良いでしょう。
他にも教授や先輩などを通じてインターンシップを紹介してもらえるケースがあります。
教授や社会人となっている先輩・友人などを経由して申し込む場合、選考が免除されることもあるので、一度相談してみると良いでしょう。
興味のある業界・企業から受け入れ先を選ぶ
すでに興味がある業界や企業があれば、そこからインターンシップを申し込む企業を選びましょう。
気になる企業がインターンシップをやっていなかったり、定員オーバーで予約が取れなかったりすることもあるので、その場合は似たような事業を行っている企業から探してみてください。
実施期間から受け入れ先を選ぶ
志望の業界や企業が決まっていない場合、実施期間から受け入れ先を選ぶ方法もあります。
インターンシップは短期間のものもあれば、長期的に参加できるものもあります。
Point
しっかり業界や業務内容について理解を深めたいのであれば、長期インターンシップを実施している企業を選ぶと良いでしょう。
プログラムの内容から選ぶ
インターンシップのプログラムは企業ごとに異なるので、その内容から受け入れ先を選ぶというのも良いでしょう。
特定の業種・業務に興味があれば、その業務を体験できるプログラムがないかチェックしてみてください。
プログラムによって得られるスキルが異なるので、複数のインターンシップに参加してたくさんのスキルを身につけることも可能です。
管理栄養士が活躍できるフィールドはたくさんあり、どの業界・企業で働きたいのか悩む学生は多いでしょう。
インターンシップは就活前に実際の現場で仕事を経験できるので、業界や業務内容を深く理解することで、自分に合った志望企業を選べるようになります。
学生のうちから社会人としてのマナーやコミュニケーション能力を身につけられることも、参加するメリットです。
学生生活では得られない体験や学びがあるので、就職活動の前にインターンシップに参加してみましょう。