管理栄養士として働いていると、今後のキャリアアップやスキルアップについて考える方もいるでしょう。
しかし、管理栄養士のスキルアップには何をすべきか、どのような方法があるかなどを考えて進んでいかないといけません。
そこで、この記事では管理栄養士がスキルアップするために必要なことをご紹介します。
管理栄養士にスキルアップは必要?
国家資格を取得し、念願の管理栄養士となって働いていると、その後管理栄養士としてこのままでいいのか、もっとスキルアップできないかと考える瞬間が訪れる方もいるでしょう。
既に栄養のスペシャリストである管理栄養士になったため、これ以上のスキルアップは必要ないと考えるかもしれません。
しかし、日々食の文化や知識は進化しています。
今後も管理栄養士として第一線で活躍していくためには、新しい分野の知識を習得したり、専門性を高くしたりするのが良いでしょう。
Point
専門性の高さ、幅広い知識を持つ管理栄養士は、直接関係する分野以外からの需要も高くなっています。
管理栄養士として、積極的な発展を望むならスキルアップを常に意識してみてください。
管理栄養士がスキルアップするために必要なことは?
管理栄養士がスキルアップするには、どのようなことが必要でしょうか?
最新の情報を取得する
資格には、合格後に講習や更新が必要なものもあります。
管理栄養士は、資格取得後に講習や更新する必要はなく、その後はキャリアを重ねていくだけとなります。
キャリアを積んでいくことも経験として重要なことですが、取得時の情報が最新のものとなるので、その後の知識に関しては自らが積極的に行っていかなければなりません。
栄養学の分野では、日々新たな知識が加わっていくため、数年前の常識が非常識に変わっている可能性も考えられます。
最新の情報を常に意識していれば、この情報を基に栄養学の新たな提案ができるだけため、信頼される存在にもなるでしょう。
最新の情報や知識を学ぶ場合は、食、栄養、健康に関する専門誌をチェックするのがおすすめです。
「日本栄養士会雑誌」は毎月1日発行で健康や栄養に関する情報が掲載されています。
参考:https://www.dietitian.or.jp/publications/magazine/
「臨床栄養」は、栄養や食事療法、栄養指導などの欠かせない情報が掲載されています。
参考:https://www.fujisan.co.jp/product/2786/
専門性を高めていく
管理栄養士としての専門性を高めたいなら、管理栄養士や栄養士が所属できる学会に入るのもおすすめです。
日本栄養士会では、生涯教育制度を設けていて、各学会への参加や発表もその中に含まれています。
学会への参加によって、自分自身の知識や経験を客観的にまとめる機会ができるだけでなく、研究領域に近い専門家などからの意見をもらうことも可能です。
もちろん、職場によっては外部での勉強会や研修会などへの参加を集うこともあり、新たな分野に触れることで新しい栄養学を知るきっかけにもなります。
積極的なスキルアップを目指すことで、特定の分野で専門的な知識を得ることができ、学び続けることで専門性の高い活躍が可能です。
日本栄養士会のホームページから、研修項目の基本や実務などの研修会も探せます。
食品メーカーなどで働く管理栄養士であれば、食品業界のセミナーなども開催されているので、積極的な参加で食品業界発展の力となるでしょう。
食品業界 オンラインセミナー
参考:https://news.nissyoku.co.jp/webinar-calendar
関連資格を新たに取得する
雑誌やセミナーなどで新たな情報を得て、多くの知識と経験が揃ったら関連資格の取得もおすすめです。
管理栄養士という国家資格に加えて、認定資格や認定資格などを得ると、より活躍の幅も広がっていくでしょう。
管理栄養士としてよりスキルアップするには、このように新たな関連資格の取得も欠かせないものです。
そこで、管理栄養士がスキルアップできる資格は以下のとおりです。
【管理栄養士がスキルアップできる資格】
・フードコーディネーター
日本フードコーディネーター協会は、日本で唯一のフードコーディネーター資格を取得できるところです。
認定資格となり、3級、2級、1級にわかれています。
食に関する基本的な知識に加えて、フードビジネスの専門的な知識が習得できます。
実践力、企画力なども得られるので、将来店舗を構えたい、様々な分野とチームを組んで悩みを解消していきたい方に最適です。
・食品保健指導士
食品保健指導士は、消費者が健康食品に対して正しい理解を持ち、安全に利用できるように相談や質問に応じるための資格を取得できるものです。
薬剤師、栄養士などの資格取得者などを対象にしていて、講習後の認定試験に合格すると食品保健指導士になれます。
食品会社で商品開発などを中心に行いたい方、老人ホームなどで働きたい方などに向いている資格です。
・糖尿病療養指導士
糖尿病療養指導士は、管理栄養士以外にも薬剤師、看護師、臨床検査技師、理学療法士などの資格を取得している方が受験できるものです。
過去10年以内に2年以上継続して、指定された医療施設で糖尿病療養指導をした経験があるのが条件です。
携わってきた糖尿病療養指導症例がなければ、試験を受けることができません。
講習受講後に受講修了証の取得ができ、糖尿病と栄養学のエキスパート的な存在となります。
管理栄養士だけでなく、この知識を活かして糖尿病改善に積極的に取り組みたい方に最適です。
注目のサプリメントアドバイザーも管理栄養士のスキルアップに最適
管理栄養士は、食品や病院などの環境でスキルアップを目指していくことが多くなりますが、近年はサプリメントを活用する方が増えてきたことからサプリメントアドバイザーという資格も注目されています。
サプリメントアドバイザーは、一般社団法人 日本臨床栄養協会の認定資格です。
厚生労働省によると、アドバイザリースタッフという健康食品の摂取を検討している方や摂取している方に向けて、正しい情報を提供できる助言者という位置づけになります。
アドバイザリースタッフになるには、3つの団体から資格認定を取得する必要があります。
サプリメントアドバイザー設立のきっかけは、知識や技能を正しく得ることで多くの人の健康推進や増進に寄与できることです。
そのため、資格取得者は5年に一度の更新制度があり、常にスキルアップできる姿勢が整っています。
このようなサプリメントアドバイザーは、薬局やドラッグストアはもちろんですが、美容の特化したエステでも活躍できる資格です。
管理栄養士がエステでサプリメントに関する指導やアドバイスをしているところもあり、その中の1つが「エステプロ・ラボ」です。
Point
管理栄養士は、資格取得後の更新がないため、自分自身で積極的に取り組んでいかなければスキルアップするのが難しいでしょう。
しかし、様々な認定資格やセミナー、最新情報の取得によってより専門性の高い知識を得られます。
今後、どの分野で活躍したいか、興味のある分野において知識を習得したいという方は、この機会にスキルアップできる方法を見つけてみましょう。
注目度の高まってきたサプリメントも、自分自身がアドバイザーとなってお客様に最新の情報を伝える方法もあります。
美容に関してのスキルアップを検討している方は、インナービューティーサロンであるエステプロ・ラボにも注目してみましょう。