管理栄養士を目指す場合は、管理栄養士になりたい理由を明確にしておくことが大切です。
今回は、管理栄養士になりたい理由として多いものや、管理栄養士になりたい理由を明確にするメリット、企業の面接で管理栄養士への志望動機を伝える際のポイントを解説していきます。
管理栄養士として順調にキャリアを積んでいきたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
管理栄養士になりたい理由で多いもの
日本に数多くある国家資格の中でも、人気の高い資格のひとつが管理栄養士です。
その理由を探るために、まずは管理栄養士になりたい理由として多く挙げられるものをご紹介していきます。
手に職をつけたい
管理栄養士になりたい理由として多いのが「手に職をつけたいから」という理由です。
Point
そのため、管理栄養士の資格を取得することで就職に有利となり、長期的なキャリアを築いていく上でも役立ちます。
また、管理栄養士は女性のライフイベントに左右されにくい職業でもあることから、年齢を重ねても活躍し続けたい方には、魅力的な職業と言えるでしょう。
しかし、手に職をつけたくて管理栄養士を目指したという方も、元々のきっかけは食事や調理が好きで、食や栄養についてもっと知りたいと思ったからであることが多いようです。
病気や障がいを抱える方の手助けがしたい
管理栄養士として病院や福祉施設に就職すると、食や栄養の知識を活かして感謝さんや利用者の健康をサポートすることができます。
例えば、病院で働く管理栄養士は、主に患者さんの栄養管理や栄養指導を行います。
また、福祉施設では、障がいを抱える方や高齢者の健康を支えるために、栄養管理、献立作成、食事の提供を行います。
身近な人が糖尿病や高血圧症などを患ったことによって、病気を抱える方の手助けや病気を予防したいと考えるようになり、管理栄養士を目指す方も多いです。
ダイエットや美容をサポートしたい
管理栄養士は、スポーツや美容業界でも高い需要があります。
スポーツジムやエステサロンで働く管理栄養士は、美しく健康的な体を求める利用者に対して、食事のアドバイスやレシピの提案、健康・美容食品の販売などを行います。
ダイエットや美容に関する情報の中には、真偽が不明のものも溢れていますが、管理栄養士として食事や栄養についての正しい知識を身に付ければ、美しくなりたいという人々の理想を健康的にサポートできます。
そのため、ダイエットや美容への興味・関心の高さから、管理栄養士になりたいと考える方もいます。
管理栄養士になりたい理由を明確にするメリット
管理栄養士になりたい理由は人によって様々ですが、資格取得から就職、キャリアアップ、と順調に管理栄養士人生を歩んでいきたい方は、なりたい理由をできるだけ明確にしておくことをおすすめします。
ここからは、管理栄養士になりたい理由を明確にするメリットを3つ解説します。
資格取得や就職活動へのモチベーションを維持できる
管理栄養士国家資格を習得するには、まず管理栄養士養成施設を卒業するか、栄養士養成施設を卒業し、栄養士免許を獲得した上で厚生労働省が定める施設にて所定年数以上の実務経験を積み、受験資格を得る必要があります。
反対に管理栄養士になりたい理由が明確であれば、資格取得から就職に至るまで高いモチベーションを維持することができ、就職後も理想の働き方を実現するため日々、向上心を持って仕事に臨めるでしょう。
応募先の面接で志望動機を伝えやすくなる
冒頭でもご紹介したように、管理栄養士になりたい理由として最も多いのが「手に職をつけたいから」というものです。
一般的に手に職をつけるとは、就職に役立つ専門知識や一生物のスキルを身に付けることをいいますが、単にそれだけが目的であれば、必ずしも管理栄養士でなくても良いはずです。
企業の面接では管理栄養士を目指した理由を聞かれることも多く、採用担当者を納得させられるだけの動機が必要となります。
そのため、管理栄養士でなければ実現できないような理由を考えてみましょう。
就職後のミスマッチを選らせる
管理栄養士になりたい理由が明確でない方は、管理栄養士が働く業界や仕事内容に対する理解が足りていないことが考えられます。
求人が豊富だから、専門職だからといった表面的な理由だけで管理栄養士を選ぶと、実際に働き始めてからイメージとのギャップに苦しむ可能性もあります。
管理栄養士が活躍する各業界や企業、仕事内容などをしっかりとリサーチした上で、自分の経験との共通点を見いだせれば自然と、「管理栄養士になってこんなことがしたい」というイメージが湧いてきて、自分に合った就職先を選べるようになります。
管理栄養士の面接で志望動機を伝える際のポイント
希望の就職先で管理栄養士として働くには、採用試験を突破する必要があります。
そこで重要になるのが管理栄養士になりたい理由、つまり「志望動機」です。
企業の採用担当者は、志望動機を通して主に次の3点をチェックしています。
・好奇心や探求心の強さ
・コミュニケーション能力
・管理栄養士としてのビジョン
この3点を抑えておくと、よりアピール力の高い志望動機を考えやすくなるので、ぜひ確認してみてください。
好奇心や探求心の強さ
管理栄養士の面接で志望動機を聞く目的の一つが、食や栄養に関する好奇心や探求心をチェックするためです。
Point
職場によっては栄養面以外にも、医学や臨床といった視点から高度な専門知識を要求されます。
しかし、管理栄養士自身に食や栄養についての知識を探求しようとする意欲がなければ、今後の成長は見込めません。
面接でなりたい理由を聞くことで、その人がどれだけ食や栄養に興味・関心を持っているかを確認するのです。
コミュニケーション能力
管理栄養士は、働く環境によって子供や高齢者、病気を抱える人、スポーツ選手など様々な人と接することになります。
そのため、一人ひとりの健康状態や生活習慣を丁寧にヒアリングし、それぞれに合ったアドバイスや提案を行うことが大切です。
面接では、質問の意図を汲み取りながら答えることもコミュニケーションのひとつです。
志望動機を伝える際に具体的なエピソードを交えると、よりコミュニケーション能力をアピールできます。
管理栄養士としてのビジョン
管理栄養士の面接で志望動機を聞く理由としては、管理栄養士としてのビジョンを確認する目的もあります。
就職することがゴールではなく、就職後にどのような管理栄養士を目指したいか、それを実現するために学ぶ姿勢はあるかが評価されます。
例えば、医療施設に応募する場合は、「単なる療養食ではなく、患者さんにもっと食事を楽しんでもらうのが理想です。そのために様々なレシピを研究しています。」といったように、希望と併せて勉強していることも伝えるようにすると良いでしょう。
管理栄養士は、幅広い業界に活躍の場があるため、就職に有利な国家資格と言えます。
しかし、管理栄養士になりたい理由があいまいだと、資格習得や就職活動へのモチベーションを維持しにくく、就職活動でも効果的なアピールができません。
また、就職してからもイメージとのギャップが生じやすいことから、早期離職につながる恐れもあります。
そうしたミスマッチを防ぐためにも、管理栄養士が活躍する各業界の特徴や仕事内容をしっかりと理解した上で、なりたい理由を明確にしておくことが大切です。
