管理栄養士が活躍できる場所 〜自分に合った職場探しのコツ

管理栄養士 活躍できる場所

管理栄養士として活躍できる場所は多くあります。
社会的にも需要の高い仕事が多くあり、求められる領域は幅広いです。

そのため、管理栄養士を目指している場合や転職を検討している時には、自分に合う職場を探すことに苦労するケースもあるはずです。
実際に働いてから後悔しないためにも、どういった場で活躍できるのかあらかじめ理解しておきましょう。

この記事では、管理栄養士が活躍できる場所を解説するとともに、活躍する管理栄養士の特徴や注意点などを解説していきます。
管理栄養士として自分に合う仕事を見つけるためにも、ぜひ参考にしてください。

管理栄養士が活躍できる場所

活躍

多くの管理栄養士が活躍できる場所として選んでいるのは、以下のような職場です。

病院

管理栄養士が選ぶ場所として広く知られているのが病院です。
一般社団法人全国栄養士養成施設協会の発表によれば、2023年度の管理栄養士養成施設を卒業した生徒の就職先として最も多かったのが病院です。
参照:https://www.eiyo.or.jp/about/shushoku.html

病院では、給食業務や臨床業務といった仕事で管理栄養士が活躍しています。
給食業務は、入院している患者の食事に関する業務を行っています。
献立の作成をはじめ、食材の発注や調理、書類などの作成業務が一般的です。

臨床業務は、主に患者の栄養管理や栄養指導などを実施します。
入院患者の栄養状態を評価して、栄養管理計画を立て、食事指導や栄養サポートを実施する仕事です。
医師や看護師と連携をして改善に取り組むことも管理栄養士の役割です。

学校

小中学校の給食センターにおいて活躍できます。
子どもの成長に適した献立を作成し、食材の手配や調理、調理場の衛生管理などを実施します。
栄養教諭免許を持っていれば、食に関する授業も可能なので児童や保護者に対して食育を通じて食事や栄養面の指導も行えます。

保健所

地域の保健所で活躍する管理栄養士もいます。
地方公務員や国家公務員の採用試験を受けて合格すれば保健所において行政栄養士として活躍できます。

地域住民を対象にした業務が主な仕事となっており、乳幼児から高齢者まで、幅広い年代の方々の健康づくりをサポートしていくのが役割です。
考えられる業務内容としては、栄養相談会の実施や健康増進が目的のセミナーの開催、飲食店の業務許可、給食施設への指導などがあります。

介護施設

介護施設で入居者の栄養管理をサポートする業務で活躍できます。
献立の作成や食材の発注・管理、調理や栄養ケアなどが主な業務となります。
嚥下機能が低下した入居者に対しては、きざみ食や流動食などの調理法を使い、楽しく安全に食事ができるように工夫するのも管理栄養士の役目です。

ドラッグストアや薬局

ドラッグストアや薬局では、買い物に訪れる方々の相談を受けて、栄養や食事の指導で健康をサポートしていきます。
店舗によって携わる業務が異なり、イベントの企画や開催を任されるケースもあります。
レジや接客など、店舗運営に関わる業務を担うこともあるため、コミュニケーション能力が不可欠な職場です。

スポーツ施設

スポーツに励む人たちをサポートする役割もあります。
栄養指導やカウンセリング、食事の指導、食事メニューの作成、栄養チェックなど、所属する施設によって、幅広い業務があります。
ジムといったスポーツ施設に従事する場合には、運動能力を高めるための栄養指導や、ダイエットを目的とした食事のアドバイスなども実施します。

また、スポーツチームに所属する管理栄養士もいます。
プロのスポーツ選手を栄養面からサポートする役割があり、その場合には公認スポーツ栄養士という認定資格の取得がおすすめです。

美容施設

エステサロンといった美容施設で活躍する管理栄養士も増えています。
美容ときくと、マシンを使った体の外からの施術をイメージする方も多いですが、内面からの美容が注目を集めているため、食事や栄養面の指導ができる管理栄養士の需要が高まっています。

カウンセリングを通して、個人に合わせた栄養指導や食生活のアドバイスなどが実施されます。
場合によっては、美容施設が主催するセミナーやイベントの企画や運営に参加するケースもあります。

活躍する管理栄養士の特徴

自分が持っている知識や技術を活かせる場で働きたいと考える方は多いはずです。
しかし、知識を持っているだけでは活躍できない可能性もあります。

活躍する管理栄養士には特徴があるので、以下を参考にして多くの方にとって役立つ人材を目指していきましょう。
例え当てはまっていない場合でも、改善していけば成長につながるので、活躍できる人になるためにも参考にしてください。

コミュニケーション能力がある

コミュニケーション
管理栄養士は、栄養面や食事面から多くの人たちの健康や美容をサポートしていきます。
幅広い立場の方々と接する機会があるので、コミュニケーション能力が不可欠です。

コミュニケーション能力がない場合、必要な情報を必要な相手に対して伝えられません。
栄養や食事の効果を発揮できない可能性もあるため、積極的なコミュニケーション能力を鍛えることが大切です。
わかりやすく説明する能力やスムーズな意思疎通ができる能力なども大切です。

チームプレーが好き

チームプレー
管理栄養士は1人で黙々と作業を進める仕事ではありません。
職場にいる他のスタッフと連携をして業務を進めるケースが多いため、チームプレーが必須です。

例えば、病院であれば看護師や医師との連携、学校であれば先生や給食センターで働くスタッフとの連携、美容施設であればエステティシャンや受付スタッフとの連携など、職種が異なる方と相談をしながら仕事を進める場合も多いです。

個人プレーに徹してしまうと的確なサポートができない可能性が高いので、チームプレーを意識して業務に臨める方が管理栄養士として活躍できると考えられます。

情報収集が好き

情報収集
管理栄養士は習得した知識を常に新しい情報へとアップデートし続ける必要があります。
食事や栄養に関する情報は更新され続けています。

自分が資格を取った時とは違う見解が求められるケースも多いため、日々情報を収集して勉強することが大切です。
状況に応じて適切なアドバイスを実施するためにも、情報収集や勉強は前向きに取り組んでください。

活躍できる場を決める際の注意点

注意点
管理栄養士として活躍できる場を決める際、以下のポイントに注意してください。

規模や知名度のみで選ばない

就職や転職する際、会社の規模や知名度だけで活躍の場を決める方もいます。
大企業であれば待遇の良さが魅力ですが、自分が考えていた働き方ができない可能性や目標としているポジションに就けない可能性もあります。
自分が目指している場所、サポートしたい人、働く環境など、幅広い部分を考慮した上で就職先や転職先を決めることが大切です。

実情を調べてから応募する

就職先や転職先を主観だけで選んでしまうと後悔を招く恐れがあります。
「働きやすそう」と考えて入社をしても、実際に働き出してから「求めていた仕事ができない」「仕事のやり方が合わない」「人間関係に不満がある」といった疑問や不安があれば、長く続けることや活躍は難しいです。

Point

求人を見つけたらすぐに応募するのではなく、ホームページやSNS、口コミサイトを確認し、説明会やインターンへの参加を検討してみてください。

今回は、管理栄養士が活躍できる場所について解説してきました。
活躍できる場所は多くありますが、仕事内容や待遇、働きやすさや人間関係など、あらゆる部分を考慮してから応募をしないと、後悔を招く危険性があります。

求人を見つけたらすぐに応募するのではなく、やりたい仕事や働きやすい職場なのか、しっかりと確認してから応募するようにしてください。
活躍できる場所を見つけるためにも妥協せずに職場探しをしていきましょう。

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