管理栄養士が「栄養カウンセラー」になるには?必要な資格をチェック!

管理栄養士 カウンセラー

管理栄養士は、食と栄養に関する様々な専門知識を有した専門職です。
基本的には、管理栄養士は一人ひとりの健康状態を踏まえて食事プランを考えたり、栄養指導を行ったりする仕事がメインとなっています。

しかし、中には栄養カウンセラーとして食事や栄養のバランスを考慮しながら個人個人のカウンセリングを担っている管理栄養士もいるのです。
今回は、そんな栄養カウンセラーが具体的にどのようなことをしているのか、栄養カウンセラーになるための方法などについてご紹介します。

栄養カウンセラーの仕事とは

健康志向の人が増えた近年では、日頃から栄養バランスを意識して食事を取る人々も増加傾向にあります。
しかし、健康増進や美容に関する悩みは尽きることがなく、食生活に関する悩みを抱えている方は多いでしょう。
そんな個々の相談に乗り、食と栄養の観点から専門知識を活かして食生活のサポートを行うのが、栄養カウンセラーとしての役割です。

カウンセリングは、個々が持っている問題を解決するために援助したりサポートしたりするものです。
栄養カウンセラーは、相談者が置かれている状況や健康状態、考えなどを理解した上で、適切なアドバイスを行って問題解決につなげます。
管理栄養士が行うカウンセリングとなると、食生活の改善が主になるのではないかと感じる方もいるかもしれません。

もちろん、栄養カウンセラーは食生活を改善して栄養面のサポートを行います。
しかし、栄養カウンセラーは食事や栄養のバランス改善だけでなく、心のサポートにも力を入れており、食事を通して悩みを抱えている方の心のケアを行い、うつ病予防・改善を促すことも多いのです。

Point

また、食生活の改善はストレス軽減やメンタルの安定にもつながります。
そのため、カウンセリングでリラックス効果の高い食事を提案することも少なくありません。
管理栄養士は、栄養に関する専門的な知識を持っているからこそ、的確なアドバイスと効果的なサポートが行えるため、栄養カウンセラーとして活躍するメリットは大きいです。

栄養カウンセラーになるには

実際に栄養カウンセラーとして活躍するには、食と栄養に関する知識だけでなく、カウンセリングを行うためのカウンセリングスキルも必要になってきます。
ここでは、栄養カウンセラーとして働くための方法をご紹介します。

管理栄養士の資格を取得する

管理栄養士の資格を持っていない方は、まずは管理栄養士の資格を取得するため、大学・短大・専門学校などで必要な知識や技術を身に着ける必要があります。
管理栄養士の資格が取得できる学校は、管理栄養士養成施設や栄養士養成施設とも呼ばれており、そこで所定の単位を取得して卒業することが前提となります。

勉強内容が多く、実習もあるため日中の時間帯に学校に通わなければなりません。
また、管理栄養士は国家資格であり、卒業後に試験を受けて合格して初めて資格取得となります。。

栄養カウンセリングに関する資格を取得する

栄養カウンセラーとして、管理栄養士以外の資格は必須ではありません。
しかし、既に管理栄養士の資格を持っている方でも、カウンセリングの技法やコミュニケーションスキルは習得しておく必要があります。

栄養カウンセリングの資格には、栄養コンシェルジュや食生活アドバイザー・健康食コーディネーター・幼児食インストラクターなど、様々な民間資格があります。
栄養アドバイスだけでなく、健康チェックやカウンセリングの技法を短期間で学べるためおすすめです。
民間資格であっても、資格を持っているというだけで信頼性は高まりますし、仕事の幅を広げることができます。

栄養カウンセラーとして活躍できる職場探し

栄養カウンセラーは、病院やクリニック、介護施設、スポーツジム、一般企業など、様々な場所で活躍できます。
働く場所によって誰を対象にしたカウンセリングを行うかは変わってきますが、基本的には相談者の栄養相談や健康増進に関する業務を行い、心身ともに健康で過ごせるようサポートしていきます。
最近では、栄養相談ルームを開設する独立・開業を選択する方も少なくありません。

知識・技術のアップデート

職場探しと並行しながら、食と栄養に関する最新情報を入手したり、セミナーに参加したりして知識や技術をアップデートしていくことも重要です。
これまでに学んだことを活かすだけでなく、常に自分自身もアップデートできるよう、幅広い情報をインプットしていきましょう。

美容業界でも栄養カウンセラーの需要は高い

美容業界は、栄養カウンセラーとして活躍できる場所のひとつです。
美容業界では、スキンケアやダイエットなど、体の外側からアプローチをするセラピストが多く活躍しています。
しかし、近年は体の内面からアプローチをかけて美しく健康になるインナービューティーが注目されています。

美容サロンや美容クリニックでインナービューティーを効率的に進めるには、栄養学に関する正しい知識がなければなりません。
とはいえ、毎日の食事は美容への影響に関わってくるため、どんなに質の高いアプローチを外側から促しても、内面である食生活が乱れていては意味がないのです。

栄養カウンセラーは、食事や栄養に関するスペシャリストでありながら、カウンセラーとしての知識と技法を組み合わせながら顧客のニーズに沿った食生活の提案が可能です。
栄養カウンセラーが活躍できる業種は、以下の4つがあります。

・美容サロン(エステサロンやインナービューティーサロンなど)
・美容クリニック
・化粧品メーカー
・フィットネスクラブ

食に関する正しい知識を発信できる栄養カウンセラーは、このように美容業界からも需要が高いです。
栄養カウンセラーは、美容にも直結するメンタルケアも行うことができます。
食事の問題は、メンタルヘルスには深い関係があると言われており、食生活とメンタルケアの両方をカバーできる栄養カウンセラーは重宝されているのです。

特に美容サロンやクリニックでは、顧客一人ひとりに必ずヒアリングやカウンセリングを行ってから施術に入るため、悩みや要望を理解し、解決できるようにするためにもコミュニケーション能力が必要になります。

Point

話しやすい雰囲気づくりや悩み解決に向けた提案力、的確なアドバイスをするには、栄養カウンセラーとしての知識と技法が大切になってきます。
だからこそ、管理栄養士の知識にプラスしてカウンセラーとしての知識と技術を身に着けている栄養カウンセラーは非常に重要な存在なのです。

また、エステサロンや美容クリニックなどでは、栄養相談・アドバイス・栄養管理・食事指導に加え、施術補助の業務がプラスされることもあるでしょう。
その場合は、サロンで用いている美容機器や施術に関する知識を深める必要があります。
こうした美容機器やサロンでの施術に関しての興味がある方は、専門知識が習得できる美容業界を視野に入れてみましょう。

エステ

栄養カウンセリングは、問題解決のための援助やサポートを食と栄養、そしてメンタルケアの観点から行うことです。
相談者とのコミュニケーションを通じて、的確なアドバイスとサポートができる栄養カウンセラーは、様々な業界で需要が高いです。

管理栄養士の立場から食生活改善をサポートしたい、メンタルケアを含めて心身ともに健康な生活を送るお手伝いがしたい、と考えている方は、栄養カウンセラーとしての知識や技術を磨いてみてはいかがでしょうか?

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