転職を考えた際に、管理栄養士に関する求人情報をチェックする方も多いかと思います。
管理栄養士に資格を役立てた転職をするなら当然のことではありますが、皆さんは求人情報を見る時どんな部分を重視して見ているでしょうか？
会社のブランドなどにこだわらず、求人情報を見る際のポイントを知っておくと、自分に合った転職先が見つかりやすくなります。
そこで今回は、管理栄養士の求人情報を見る際のポイントについてご紹介していきましょう。
これから求人情報をチェックしていくという方や、現在転職活動を行っていてなかなか自分に合う転職先に巡り会えないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
管理栄養士にはどんな雇用形態があるのかチェックしてみよう
まずは管理栄養士にはどんな雇用形態があるのかチェックしていきましょう。
管理栄養士というと専門性の高い資格であるため、正社員登用がほとんどですが、中には契約社員やパートでの勤務も可能となっています。
正社員雇用では、福利厚生をしっかりと受けることができるため、安定した働き方ができるでしょう。
自分のキャリアアップを目指すのにも、正社員雇用が最も貢献しやすいと言えます。
ただし、正社員雇用となるとフルタイムでの勤務がほとんどなので、子育てや介護など様々な事情でフルタイムでの勤務が難しい方は正社員雇用だと時間が取れなくなってしまいます。
また、委託給食会社でよく見られる契約社員という働き方ですが、以前までは契約社員というといつクビを切られてしまうか分からないようなイメージでしたが、最近では雇用環境の改善が進んでおり、企業によっては正社員とほとんど変わらない福利厚生があるところも増えてきました。
ただし、それでも雇用契約の更新がないわけではないので、正社員よりも不安定な働き方だと言えるでしょう。
その分、働いている時は正社員のように残業して仕事をすることもなく、自分の仕事が終わっていれば定時で帰るというのがほとんどです。
パートは給与や福利厚生の面で正社員・契約社員と比較し、不安定な部分が多く見られます。
ただ、フルタイムでの勤務が難しい方の場合、パートでうまく空いている時間を活用しながら働けるということから、主婦を中心に人気の雇用形態と言えます。
パートになると管理栄養士の資格を求められることはほとんどありません。
また、パート中のキャリアアップも難しいでしょう。
求人情報を見る際のポイント
では、管理栄養士の求人情報を見る際のポイントについてご紹介していきましょう。
それぞれの項目ごとにポイントを解説していくので、ぜひチェックしてみてください。
仕事内容について
管理栄養士と一口に言っても業界ごとに様々な役割がありますし、何より企業ごとに仕事内容も大きく変わってきます。
例えば、給食会社の管理栄養士求人であれば、給食の献立を考えたり、発注したりすることが主な仕事内容となります。
しかし、病院では毎日の献立を考えたり発注したりする以外にも、患者の健康状態を把握したり、栄養指導を行ったりすることがあります。
また、栄養教諭になると健康な人に対して栄養に関する授業を行っていきます。
このように、同じ管理栄養士でも働く現場によってその役割は大きく違ってきて、仕事内容も変わってくるのです。
まずは自分がどんな仕事をしたいのか、これからどうなっていきたいのかを考えた上で、求人情報に掲載されている仕事内容をチェックしましょう。
ただし、ここで注意しておきたいのは、あくまでも求人情報に掲載されている仕事内容が全てではないということです。
詳しく仕事内容を知りたい時は、職場見学を申し込むか、電話で直接問い合わせてみると良いでしょう。
給与や福利厚生について
求人情報の中でやはり気になってくるのは給与や福利厚生ではないでしょうか？
特に、給与は重要な部分となってくるでしょう。
給与というのは企業側にとってどれくらいの人材を確保したいのかが分かる部分になってきます。
例えば、管理栄養士の平均給与は初任給だと16万円～、20代で25万円、30代で30万円、40代で35万円前後になると言われています。
あくまでも目安ではありますが、もしこれらの条件よりも高い給与が提示されている場合、求められる部分も多くなってくるでしょう。
責任が伴ってくるような、チーフなどの募集に関してはさらに給与も高く提示されています。
その分仕事内容が難しかったりする場合もあるので、給与だけを見て判断せず、求人全体のバランスを見て判断しましょう。
また、意外と忘れてしまいがちなのが福利厚生です。
給与ばかりに目が行ってしまうという方は多いかと思いますが、福利厚生にもきちんと目を配らせておきましょう。
福利厚生が充実していると、給与が平均より低かったとしても最終的に金額が上回る可能性があります。
管理栄養士の場合は資格手当がもらえる場合が多いですが、他にも交通費や住宅補助、扶養手当など、企業によっては手当がかなり充実しています。
しかも健康診断を企業で実施しているところならわざわざ健康診断の予約をしたり、費用がかかったりすることはありませんし、スポーツジムなどの施設が利用できるなら無料で運動不足を解消できます。
このように、様々な福利厚生があるのでこちらもチェックを忘れないようにしましょう。
休日について
求人情報に記載されている休日数には、「完全週休2日制」と「週休2日制」の2種類が多く見られるかと思います。
完全週休2日制では、毎週2日は必ず休みが設けられていることを指します。
シフトの場合でも確実に2日間は休めるということです。
週休2日制の場合、1ヶ月の中で最低でも1週は週2日の休みがあることを示しています。
つまり、週休2日制だからといって必ず1週間に2日休めるというわけではないのです。
そういった部分にも注意しつつ、自分に合った管理栄養士求人を探してみましょう。
ワークライフバランスについて
昨今、多くの企業では「働き方改革」と称して残業時間の削減や有給休暇の取得率向上を目指しています。
しかし、ワークライフバランスというのは働き方のスタイルに多様性があるかどうかを指しているものであり、自分の働き方を自由に決められることが重要なポイントでもあります。
例えば、もし求人情報に書かれている働く時間が9時間であったとしても、その求人情報が新設された介護施設からの管理栄養士求人になれば、恐らく働き始めたら9時間ではうまくいかず、残業しないとやっていけなくなってしまう可能性があるでしょう。
こちらに関しては働く企業によっても異なるので、面接や職場見学の際には自分の希望も伝えつつ、どんな働き方になっているのか尋ねてみてはいかがでしょうか？
求人を募集している背景を考える
管理栄養士求人を見る際のポイントについてご紹介してきましたが、なぜこの企業では求人を募集しているのかについても考えてみると就職・転職に成功しやすくなります。
募集している背景には、主に増員が理由のものと、欠員が理由のものが挙げられます。
増員では、お店をオープンしたばかりだったり、新規プロジェクトの立ち上げだったりと、様々なケースで増員募集をかけます。
こうした増員求人は多くの人材を募集するために未経験でも採用されるケースが見られます。
そのため、例えば管理栄養士の資格は持っているもののブランクがあるという方にはもってこいの求人だと言えるでしょう。
欠員の場合、これまで勤務していた方が働けなくなってしまい、その代わりに入るケースがほとんどです。
そのため、即戦力を求められる場合が多く見られ、増員のようにブランクがある人だと最初は戸惑ってしまう可能性があります。
その代わり、増員求人に比べて給与や福利厚生面に優れていることもあるので、自分自身の経験やキャリアを活かしたいという方には向いているでしょう。
このように、増員と欠員、それぞれで求めている人材が異なっています。
自分がどちらに当てはまるか、どちらの働き方が良いのか検討してみましょう。
今回は管理栄養士の求人情報を見る際のポイントについてご紹介してきましたが、いかがでしたか？
今回ご紹介したチェックポイントを中心に見ていくと、自分に合った就職先・転職先が見つかるはずです。
ただし、チェックポイントだけではなくあくまでも求人情報は全体的に見ておくことが大切です。
また、求人情報では限られた情報しか記載されていません。
そのため具体的な内容を知りたい場合は、できるだけ求人先に問い合わせて聞いてみたり、面接時に質問したりしておくと良いでしょう。
ぜひ、今回の記事を参考に自分に合った就職先・転職先を探してみてください。
