管理栄養士の医療系の仕事といえば?病院だけじゃない、多彩な働き方のススメ

管理栄養士 医療系

医療系の仕事は、社会への貢献度が非常に高い仕事です。
人の役に立ちたいとの考えから、医療系の職に就くことを検討している管理栄養士の方もいるでしょう。

そこで今回は、医療系の仕事に就くメリットや管理栄養士が活躍する医療系の職場をご紹介していきます。
医療系分野への就職を目指す管理栄養士の方は、職場選びの参考としてぜひ最後までご覧ください。

医療系の仕事に就くメリット

メリット

まずは、医療系の仕事に就くメリットとして大きなものを3つご紹介します。

やりがいを実感しやすい

医療系の仕事は、怪我や病気を抱える患者さんや健康面で悩みを抱える方と接する機会の多い仕事です。
医療系の職場に従事する管理栄養士は、直接治療などを施したりすることはないものの、栄養や食事のアドバイスを通して症状の改善や回復に貢献します。
そのため、患者さんや家族などから感謝の言葉をかけてもらうことも多く、様々な仕事の中でも特にやりがいを実感しやすい仕事と言えるでしょう。

需要が安定している

高齢化が進む日本において、医療系の仕事に対する需要は益々高まっていくことが予測されます。
人手不足に悩んでいる医療機関も少なくないため、求人も比較的容易に見つかるでしょう。

Point

近年、AIの普及によってなくなる可能性が高い仕事などが紹介され、話題となっていますが、医療系の仕事には人の手が不可欠であることから、将来的にも安定した需要が見込めます。

ライフスタイルに合った働き方ができる

医療系の職場では、人手不足を解消するためにそれぞれのライフスタイルに応じた雇用形態を選べるところが増えてきています。
そのため、子供が小さいうちはパートやアルバイトとして働き、子育てが落ち着いたら正社員として働くなど、自身の都合に合わせて柔軟に働き方を変えられる点もメリットです。

医療機関でも、一般企業のように時短勤務制度を導入したり子どもが急病にかかるなどした際に休みやすい仕組みをつくったりといった取り組みが進んでいます。
規模の大きな病院では院内に保育所を設置しているケースも多く、育児と仕事を両立しやすい環境となっています。

医療系分野で管理栄養士が活躍できる職場

医療系分野で管理栄養士が活躍できる主な職場は、「病院」「薬局」「研究機関」の3つです。
それぞれの職場の仕事内容や必要なスキルなどを、以下で解説します。

病院

病院

医療系分野において、管理栄養士が活躍する代表的な職場と言えば「病院」です。
病院で働く管理栄養士の主な仕事内容は、入院中の患者や外来患者に対しての栄養食事指導および栄養管理を行うことです。
職と栄養の観点から医療に貢献したい方には、ピッタリの職場と言えるでしょう。

病院勤務の管理栄養士に求められるスキルは、病気の方を対象とした臨床栄養学の専門知識です。
加えて、人体の仕組みを理解するための解剖生理学、病気の原因・診断・治療の一連の流れを学ぶ病態生理学などの知識も身に付ける必要があります。

また、患者さんとの関わりはもちろん、医師や看護師などと共にチームを組んで仕事をすることも多いことから、高いコミュニケーション能力が求められることも特徴です。

薬局

薬局

医薬品や健康食品、化粧品などを販売する薬局も、医療系分野に分類される職場です。
薬局に勤務する管理栄養士の主な仕事内容は、訪れたお客様からの栄養相談や健康相談に応じて食生活のアドバイスを行ったり、適切な商品を提案したりすることです。

地域のお客様の健康維持・管理に貢献できる地域密着型の仕事と言えます。
接客がメインとなるので、コミュニケーションスキルが欠かせません。

店舗によっては接客だけでなく、レジ対応から品出し、薬剤師のサポートまで、業務範囲が多岐にわたるケースもあるため、柔軟な対応力も必要とされます。

研究機関

研究機関

管理栄養士が活躍する医療系分野としては、食品メーカーや医療品メーカー、大学などの研究機関もそのひとつです。
主な仕事内容は、職場によっても異なりますが、メーカー勤務であれば新たな商品の開発やマーケティングリサーチに携わることが一般的です。
大学の研究機関に属する場合は、栄養学に関する研究を重ねて論文発表などを行うことになるでしょう。

研究の成果は膨大な時間をかけて得られることの方が多いことから、栄養の専門知識に加えて、失敗や挫折をも乗り越えられる粘り強い精神力が必要になります。
自分の興味をストイックに探究できる方に適している仕事と言えます。

人々の悩みに心から寄り添う栄養カウンセラーという働き方も

上記では管理栄養士が活躍する代表的な職場を3つご紹介しましたが、どれもピンとこないという方は、栄養カウンセラーとして働くことも検討してみてはいかがでしょうか?
ここでは、栄養カウンセラーの仕事内容と主な活躍の場をご紹介します。

栄養カウンセラーとは?

栄養カウンセラー

栄養カウンセラーの仕事は、栄養や食生活に関する悩みを抱えている方に対して、心理学領域で発達したカウンセリング技法を用いて、問題解決に向けたサポートをしていくことです。

栄養カウンセラーに求められることは、ただクライアントの話を聞くだけでなく、悩みに共感しつつ会話の内容からその人の生活習慣や食事に対する考えを察知する鋭い洞察力です。

Point

また、相談を受けて食生活のアドバイスや食事指導をしたところで、本人のやる気を引き出せなければ成果が出にくくなってしまいます。
アドバイスを素直に聞き入れ改善する努力をしてもらうためには、クライアントの意思やプライバシーも考慮して心から向き合う姿勢を見せることが重要となります。

栄養カウンセラーの仕事ができる職場

栄養カウンセラーの仕事ができる職場には、美容クリニックや美容サロンなどが挙げられます。
また、フリーランスとして働くことを検討してみるのも良いでしょう。

美容クリニック

美容クリニックに勤務する管理栄養士は、利用者の肌トラブルやダイエットなどに関する相談に応じて、それぞれに適切なカウンセリングや栄養指導を行います。
その他に、施術内容や料金説明、受付業務、施術の補助などを任せられることもあります。

美容クリニックへの就職を目指す場合は、事前に美容に関連する資格を取得しておくと採用の際に有利になりやすいです。

美容クリニック

美容サロン

美容サロンで働く管理栄養士も、サロンを訪れるお客様に対して栄養カウンセリングを行います。
食事指導やアドバイスの他、メニュー・料金説明、施術など、仕事内容は美容クリニックと似ていますが、美容サロンの場合は医療機器を使わないため、補助的な立場ではなく一人のエステティシャンとしてお客様の施術にあたります。

美容サロン

フリーランス

フリーランスの管理栄養士は、特定の企業に所属せずに個人事業主として活躍します。

近年では、YouTubeなどの動画配信サービスで栄養や食事に関する知識を広めたり、視聴者から寄せられるスキンケアやダイエットの悩みに対して食事面でのアドバイスを送ったりしている管理栄養士の方も増えています。

また、様々な企業と業務委託契約を結び、レシピや食品の開発、セミナーの開催などを行うこともあります。

動画配信

医療系の仕事は、病気を抱える方や健康面で不安を感じている方と直接接する機会が多いため、やりがいを実感しやすい仕事です。
また、需要が安定していてライフスタイルに応じて雇用形態を選べるなど、様々なメリットがあります。

管理栄養士が活躍する医療系の職場と言えば、病院や薬局、研究機関などが代表的ですが、人々の食生活の相談に乗って適切なアドバイスを行う栄養カウンセリングも医療の一環と捉えるなら、美容クリニックや美容サロンという選択肢もあります。
それぞれの仕事の特徴や働き方を理解した上で、自分に合った医療系の職場を検討してみましょう。

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