管理栄養士の資格を持っている方で「出産後は現場に復帰したい」と考えている方も多いでしょう。
しかし、管理栄養士の仕事と育児を両立できるのか不安に感じている方も少なくないはずです。
そこで今回は、管理栄養士の資格を持つママ必見の、仕事と育児を両立しやすくなる働き方や職場の特徴についてご紹介します。
管理栄養士としてキャリアを積みながら、育児も頑張りたい管理栄養士ママはぜひ参考にしてみてください。
育児と仕事を両立したい管理栄養士ママの悩みとは
育児と仕事を両立したいと考えているものの、様々な悩みや不安を抱えている方も多いです。
まずは、育児と仕事を両立したい管理栄養士ママが抱える悩みにはどのようなものがあるのか解説していきます。
育児・家事・仕事をすべてこなさなくてはならない
管理栄養士に限らず、多くのママにとって問題となってくるのは負担の大きさです。
育児だけでも手一杯になりやすいのに、仕事もするとなると心身への負担はかなり大きくなってしまいます。
家族や周りの人が協力してくれる状況であれば、育児や家事のすべてを任せて仕事に集中することも可能ですが、すべてを任せてしまうと家族や周りの人の負担も大きくなってしまうことから、仕事と家庭のバランスを取る必要があるでしょう。
この調整が難しい点も管理栄養士ママが抱えやすい悩みの1つです。
子どもの病気で仕事を休むことが多い
子どもが小さいうちは病気にかかりやすく、病院へ連れて行ったり子どもに付き添ったりするために仕事を休む機会も多いです。
本来であれば夫婦で協力し合って対応するのが一番ですが、パパの仕事が忙しくママだけで対応しなくてはならない場合もあるでしょう。
Point
また、子どもの病気によって急に仕事を休まなくてはならないことから、職場に申し訳ないと感じてしまい、「仕事とは両立できない」と考える人も多いです。
子どもの行事で欠勤することも多い
子どもを保育園・幼稚園などに預けられたとしても、様々な行事に参加するために欠勤しなくてはならないことも多いです。
例えば参観日や親子遠足、運動会、音楽会などが挙げられます。
この他にも子どもの普段の様子を聞く大事な機会となる懇談会や家庭訪問、病気を防ぐための予防接種、3歳未満は回数も多い健診などがあります。
こうした行事は親としてできる限り参加したいものですが、仕事が忙しいと難しいケースもあります。
また、突然の休みに加えて行事でも休むことになるため、職場の人間関係に悪い影響をもたらすのではないかと不安に感じるママも多いです。
管理栄養士の仕事と育児を両立しやすい働き方
管理栄養士ママが仕事と育児を両立するためにも、働き方を工夫することがポイントになってきます。
管理栄養士の仕事と育児を両立しやすくなる働き方について解説しましょう。
パートとして働く
以前働いていた職場に復帰する場合でも、まずはパートとして働くと育児との両立もしやすくなります。
パートは「1週間の所定労働時間が同じ事業所に雇用されている正社員に比べて短い労働者」と定義されているため、短時間勤務がしやすいというメリットがあります。
また、パートを募集する職場は幅広く、病院はもちろん保育園や介護施設、学校給食など多岐にわたります。
Point
ただし、パートは限られた時間での勤務となることから、任される仕事の範囲も限定されてしまいがちです。
フリーランスになる
管理栄養士は企業や施設に所属せず、フリーランスとして活動することも可能です。
フリーランスになると会社や施設に属している時と比べて、時間の融通が利きやすくなります。
例えば子どもが急に熱を出してしまっても、仕事の納期を守れればスケジュールを自由に調整することができます。
すべて自分が調整・管理する必要がありますが、職場の人に気を遣わずに済むのは大きなメリットです。
管理栄養士のフリーランスとして働く場合、安定した収入を得るまで時間がかかってしまうこともあります。
豊富な経験・実績を持つ人ならそのスキルを活かすことも可能ですが、そうでない場合は苦労してしまうかもしれません。
また、営業活動なども行う必要があります。
育児支援や柔軟な働き方ができる企業で正社員として働く
企業や施設の中にはママが働きやすいように、育児支援や柔軟な働き方ができるよう制度を設けているところもあります。
そのような企業で正社員として働けば、しっかりとキャリアを積みながら家族との時間も大切にできるでしょう。
デメリットになる部分は少ないですが、正社員として働き経験を積んでいけば、いずれ責任のあるポジションを任される可能性があります。
責任のあるポジションを任されたくない人もいるかもしれませんが、子育てとの両立がしやすい職場であれば、大きなやりがいにつながるでしょう。
育児と仕事が両立しやすい職場の特徴
育児と仕事が両立しやすい職場には共通してみられる特徴があります。
どういった職場だと育児と仕事を両立しやすくなるのか、解説していきましょう。
管理栄養士ママに対して理解がある
育児と仕事を両立する上で重要となってくるのは、「職場に管理栄養士ママに対する理解があるか」です。
子どもの病気などで急に休むことが多くなってしまうことを理解している職場であれば、仕事の調整や役割分担なども配慮してくれます。
しかし、面接などで「子育て中なので急に休むことがあります」と伝えてしまうと、人手が欲しい職場によってはマイナスな印象につながってしまう可能性があります。
そのため、応募先を探す段階で「ママ歓迎」などをアピールしている職場を中心に探してみると良いでしょう。
緊急時の協力体制が整っている
子どもが病気やケガなどで急に休まなくてはならなくなった場合、複数の栄養士や管理栄養士が働いている職場なら対応してもらいやすいです。
Point
このような職場なら子どもが病気やケガなどで休まなくてはいけなくなった時も、モヤモヤを抱えずに休むことができます。
ただし、いくら協力してくれるからと言っても周りの人に快く対応してもらうためには、普段からコミュニケーションを取っておくことが重要です。
お休みをもらった時は感謝を伝えるようにして、お互いに協力し合える関係を目指しましょう。
勤務時間を調整できる
企業や施設の中には勤務時間を調整できたり、時短勤務制度を採用したりしているところもあります。
勤務時間を調整できる職場は正社員であっても育児との両立がしやすく、柔軟な働き方を選択できるでしょう。
また、近年は企業に勤めながら在宅で働くという選択肢もあります。
育児やライフスタイルに合わせて、働きやすい職場を見つけましょう。
今回は、管理栄養士ママが抱えやすい悩みや仕事と育児を両立しやすくなる働き方、育児と両立しやすい職場の特徴などをご紹介しました。
管理栄養士ママは仕事や育児、家事などをこなす必要があることから、本当に両立できるのか不安に感じてしまう方も多いです。
しかし、近年はママでも育児と仕事が両立しやすい職場が増えてきています。
また、フリーランスなどの働き方を選択することも可能です。
業界によっては育児と仕事の両立が難しい場合もありますが、例えば美容業界の場合だと女性が多い職場ということもあり、ママに対して理解のある職場が多い傾向にあります。
管理栄養士ママとして仕事と育児の両立を目指す方は、美容業界で就職先を選んでみるのも良いでしょう。
