食事と美容の重要な関係性

インナービューティーという言葉が浸透して以降、食事と美容の関係性を気にしたり学んだりする方が増えてきました。
体を作るのは食事からの栄養であり、食事方法や食材への意識によって美容効果も感じることができるのです。
その一方で、なんとなく言っていることは理解できるものの、本当に食事が美容と関係してくるのかという点に疑問を感じる方もいます。
そこで、この記事では食事と美容の関係性や重要性などについて解説します。

食事と美容は関係性が深い!

私たち人間の体は、食べたものの栄養素でできています。
肌の美しさはどんなに良いスキンケアアイテムを使ったとしても、その根本となるのは日々の食事であり、きちんと栄養を取ることが健康と美しさを作るポイントです。
もちろん肌のためにも栄養が必要ですが、体づくりの基本となるのも栄養です。
ただし、栄養を摂るだけでは健康や美しい肌を手に入れることができません。
栄養はそれぞれ体内での働きが異なります。
そこで、五大栄養素となる成分についてみていきましょう。

五大栄養素

タンパク質

私たちの体づくりに欠かせないのがタンパク質です。
タンパク質は、20種類のアミノ酸からできていて皮膚、髪、爪、筋肉の他に免疫物質、ホルモンの構成などに使われます。

Point

アミノ酸のうち、9種類は体内で作ることができないため、食事などで摂取しなければなりません。

これを必須アミノ酸と言います。

炭水化物

炭水化物は、エネルギーを作り出す働きをします。
炭水化物は主に糖質と食物繊維に分類することができます。
糖質はぶどう糖となって体のエネルギー源になり、食物繊維はさらに水溶性食物繊維と不溶性食物繊維に分かれて腸を刺激してお通じを促したり、腸内細菌のバランスを整えてくれたりします。
炭水化物が不足すると、疲労を感じやすくなったり集中力が低下したりしやすいです。

脂質

脂質は、体温や体の力となるエネルギーを作り出す働きをします。
脂質を摂取すると太ると考える方もいますが、脂質は体温のもとになる力が含まれていて細胞膜の構成やエネルギー源を生み出すために欠かせません。
1gあたり約9キロカロリーのエネルギーを作り出し、使いきれないエネルギーを体に貯めることができます。
脂肪には飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸があります。
不飽和脂肪酸は、体内で合成できないため食べ物からの摂取が欠かせません。

ビタミン

人間の生命維持に欠かせないのがビタミンです。
ビタミンは、タンパク質や炭水化物のサポート役をしていて体の調子を整えてくれる役割があります。
ビタミンは脂に溶ける脂溶性と水に溶ける水溶性があり、全部で13種類となっています。

Point

脂溶性は体内に蓄積して細胞を若々しく保つために欠かせないビタミンとなり、水溶性は代謝に関係する酵素の働きを助けてくれます。

特に水溶性ビタミンは過剰に摂取した分に関しては、尿と一緒に排出されてしまうので毎日意識して摂るのが望ましいです。

ミネラル

ミネラルは、体の代謝をサポートしたり体の一部となって構成されたりする成分です。
およそ5%がミネラルとなり、とても少なく感じるかもしれませんが、体に与える影響は大きなものとなり、生きていく上では欠かせない栄養素となります。
16種類のミネラルは体の成長や生命維持のために必要なミネラル群であり、これを必須ミネラルと言います。
必須ミネラルでも、1日の摂取量が100mg以上なら主要ミネラル、それ以下なら微量ミネラルに分類されます。
ミネラルは、骨や歯の構成に役立つカルシウムやリン、新陳代謝や発育に関係するホルモンの役割として鉄やヨウ素、神経細胞膜を包んで体液に溶けるカリウムやナトリウムなどがあり、それぞれの役割を持って活動しているのです。

美を意識するなら食事が重要!

体に必要な栄養素について解説してきましたが、これらの栄養素をきちんと摂ることで健康的で美しい肌などを手に入れることができます。
そこで、意識したいのが食事です。
外見の美しさを重視するのではなく、美しさには体や心の健康が必ず関係してくるという意識を持ち、日々口にする食事を見直すことが大切です。
ここでは、意識したい食事について解説します。

バランスの整った食事

人間の体では蓄えられる栄養素もあれば、蓄えられない栄養素もあります。
また、体内で生成できない栄養もあり、日々の食事に対しての意識を変えることで栄養バランスを整えることができるのです。

Point

新線や野菜や果物には栄養素が豊富に含まれているだけでなく、肌にとってもプラスの効果を与えてくれる成分が多く含まれています。

特に抗酸化作用のある食品の摂取によって、体の老化を防ぐ効果も期待できます。
美を意識するなら、日々の食事で摂取できる栄養素についてもチェックしておきましょう。

質の良いタンパク質を摂る

タンパク質は髪、肌、皮膚の健康維持に欠かせない成分です。
魚に含まれているオメガ3脂肪酸は抗炎症作用があるだけでなく、血液中の中性脂肪を低下させ、血栓の予防効果を持っています。
筋肉痛の緩和にも役立ち、血液もサラサラにしてくれます。
これによって、エネルギー代謝の活性化や筋肉の維持もでき、肌の水分保持能力も高まっていくため、美容の観点からも良い効果をもたらしてくれるでしょう。

水分補給の大切さ

美容においては水分補給も大切になってきます。
体内の水分が不足すると、肌が乾燥しやすくなるだけでなくシミやシワなどの原因にもなってしまうのです。
体質によって1日の水分量は変わってきますが、喉が渇く前に水分を補給し、できるだけこまめに行うことが大切です。
適切な水分補給ができることで、美しい肌が保てます。

管理栄養士が美容業界で活躍できるって本当!?

ここまで栄養や美に関係する栄養素や食事について説明してきました。
いかに食事から摂取できる栄養が大切であり、意識によって健康や美しさに関係することもわかります。
栄養のスペシャリストである管理栄養士なら、バランスや栄養素を意識した食事を提案できる職業なので美容業界でも活躍できるでしょう。
ここでは、管理栄養士が美容業界で活躍できる理由をご紹介します。

カウンセリングでアドバイスができるから

管理栄養士は、病院や施設などで栄養指導をすることができます。
栄養指導は、対象者の悩みや状態をカウンセリングして適切な食事や献立を指導するものであり、食事や栄養などの知識と資格があるからこそできるのです。
美容業界でも、健康維持や美しさに欠かせない栄養についてアドバイスできるため活躍が期待できます。

健康をサポートできる栄養素を知っているから

管理栄養士は栄養に関するプロです。
このような理由から、健康食品や美容サプリメントなどを研究開発している業界では、知識やスキルを活かして新しい商品開発などに貢献できるでしょう。
商品となった場合は、お客様に説明して購入を促すこともできます。

インナービューティーという言葉をきっかけに、食事、栄養、美容に関して興味を持つ方が増えてきました。
栄養は日々の意識で変わり、健康や美しさを保つには栄養素についての理解がないと難しいケースもあるでしょう。
管理栄養士という資格を活かすことで、食事から摂取できる栄養の大切さを伝えられるだけでなく、美しくなるための栄養についてもカウンセリングから提案できます。

Point

最近はスポーツジムや美容サロンでの需要も高くなってきています。

管理栄養士としての資格を活かしたいと考えている場合は、美容業界も検討してみてはいかがでしょうか。

コメントは利用できません。

求人採用のエントリーはこちら

求人採用/エントリー