管理栄養士としての資格は取得しているものの、未経験がゆえに転職に失敗しないか不安を抱えている方もいるでしょう。
しかし、せっかく取得した資格を活かして働きたいなら、どこかのタイミングで転職しなければなりません。
資格があっても未経験というだけで不利に感じることもありますが、対策を取れば転職先は必ず見つかります。
そこで、この記事では管理栄養士の転職は未経験でもできるかに加えて、管理栄養士が働きやすい業種などもご紹介します。
管理栄養士として働きたい方、転職を検討している方はぜひ参考にしてください。
管理栄養士が転職する場合、未経験だとできない?
そもそも管理栄養士の資格があっても業務未経験の場合、転職するのは難しいでしょうか?
これは、管理栄養士に限ったことではなく、誰もが他の業種に転職すれば未経験になります。
例えば、営業職→事務職→製造→接客業などの順で転職した場合、どの業種においても未経験の状態です。
ここで重要なのは、経験の有無に限らず自分に合った仕事をすることです。
自分に合っている仕事であれば、未経験でも問題ありません。
しかし、管理栄養士などは経験者の方が望ましいと考えている会社もあり、全てが未経験でも受け入れているとは限りません。
Point
このようなケースもあるので、管理栄養士として働ける転職先を選ぶ場合は採用側の状況などを考えておくと転職に失敗しにくいでしょう。
未経験の管理栄養士を採用しているのはどんな時?
未経験の管理栄養士を採用しているのは、どのようなことが考えられるでしょうか?
ここでは、未経験の管理栄養士を採用している際に考えられる理由を見ていきましょう。
増員募集
今まで勤めていた管理栄養士の代わりの人材を募集するのではなく、新たに増員する場合は未経験の管理栄養士であっても採用されやすいでしょう。
入れ替わりとなると、引き継ぎ期間中に仕事を覚えなくてはならないため、未経験よりも経験者の方が優遇されやすいです。
増員募集であれば、業務の引き継ぎが行われないので未経験であっても人柄や仕事に対する姿勢などで採用のチャンスも一気に増えるでしょう。
教育体制の充実
先輩の管理栄養士がいる職場で未経験者を採用している場合、マニュアルが完備されていたり、教育体制が整備されていたりする可能性が考えられます。
このような職場の場合、管理栄養士の資格があって会社のマニュアルに沿って仕事ができれば問題ないため、未経験でも十分採用のチャンスがあります。
また、管理栄養士が数人在籍していてその中の1人が辞める可能性もあります。
このような環境の場合、求人票には「欠員補充」という言葉が記載されているのでチェックしてみてください。
人物での採用を希望している
管理栄養士としての経験よりも相手の人柄や性格、印象など人物を重視して採用している会社も多くあります。
職場でも問題なくコミュニケーションが取りやすい、雰囲気が柔らかいなど、経験よりも人柄などに注目して採用を決めている場合、過去に経験を重視して採用に失敗した可能性も考えられます。
Point
人物を重視して採用してくれる会社は、職場の人同士の関係性が良好である可能性も高いため、働きやすい環境が整っている可能性が期待できます。
人手不足
未経験の管理栄養士を採用している理由として考えられるのが人手不足です。
常に人手不足の場合、言い方は悪いかもしれませんが「管理栄養士なら誰でもいい」という状態になっている可能性が考えられます。
例えば給食を提供する施設、病院などは人員不足になりやすい傾向があり、調理要員として管理栄養士の採用を積極的に行っている可能性が高いです。
管理栄養士の資格を活かしたいだけでなく、積極的に調理についても学びたいと考えている場合はこのような転職先を経験することで、多くのことを学ぶ機会が増えるでしょう。
ただし、応募の際には仕事内容の確認に加えて自分が行いたい業務に関しても伝えておくと伝わりやすいです。
管理栄養士未経験でも働きやすい転職先の
方は?
管理栄養士の実務が未経験でも働きやすい転職先は、どのような部分から判断して見つけられるのでしょうか?
サポート体制をチェック
未経験でも働きやすい職場を見つける際には、サポート体制についてチェックしてみましょう。
求人票に「研修期間あり」などの記載がある場合、特定の研修期間が設けられているため、その間に実際に現場で指導を受けながら教えてもらうことができます。
実践的な内容に触れていくことで、仕事の流れが理解できるだけでなくスキルも習得できます。
そのため、未経験であっても環境に合った管理栄養士としての業務を覚えやすいでしょう。
研修制度の有無
積極的な管理栄養士を募集している会社は、研修制度が充実している可能性が高いです。
特に病院、施設、クリニックなどは新人向けのプログラムが用意されていることもあり、管理栄養士としての業務に加えて仕事の基礎的な部分から学べます。
興味のある仕事内容か
求人サイトや転職サイトから転職先を見つける際には、管理栄養士として働きたい内容が含まれているかどうかをチェックしてみましょう。
Point
せっかく就職できたものの、自分がしたかった仕事でない場合はまた最初から転職先を見つけなければなりません。
時間も労力も無駄になってしまう可能性が高いので、仕事内容などをよく確認してからにしましょう。
業績が拡大傾向かどうか
業績が拡大傾向の会社で管理栄養士を求めている場合、新しいジャンルへの参入を検討している可能性が考えられます。
市場拡大傾向の場合、今後自身がトップに立って新しい事業のリーダーとなっていく可能性もあり、知識を活かしやすくなります。
拡大傾向の場合、給与の安定やアップも将来的に見込まれるため安定して働きやすいでしょう。
管理栄養士の転職先を見つけるには?
管理栄養士が未経験の転職先を見つけるにはどのような方法で探せるのでしょうか?
ここでは、転職先の見つけ方についてご紹介します。
ハローワーク(公共職業安定所)
管理栄養士の求人をチェックするには、厚生労働省が運営する職業紹介機関のハローワークで確認してみましょう。
ハローワークは企業が無料で求人登録ができるもので、公的機関ならではの公平性を保った求人が確認できます。
中小企業や地元での就職を希望している方に向いています。
自治体のサイト
官公庁や自治体が運営している求人採用サイトもあります。
採用事務の効率化を目指したツールで、日本中の求人が確認できます。
カスタマーサクセス担当が採用までをサポートしてくれるので、相談しながら転職策が探せるでしょう。
企業のホームページ
最近は、各企業のホームページから求人募集を行うケースも増えてきました。
企業のホームページから求人を探すことで、働きたい会社が求人募集をしているかどうかが判断できるだけでなく、企業の取り組みや姿勢などについてもより理解してから応募できます。
転職エージェント
転職エージェントは、スムーズに転職をしたい方向けのサービスです。
各企業に合った人材を紹介するスタイルなので、自分に合った業界を教えてくれたり、返信のスピードによって早めに転職先が決まったりする傾向にあります。
ハローワークに掲載していない求人などもあるので、働く際の希望などを重視して選びやすいでしょう。
管理栄養士は未経験でも転職できます。
中には経験者を重視する会社もありますが、全てがこのような傾向ではないので未経験でも働きやすいでしょう。
経験を重ねていくことで、より管理栄養士としてステップアップが期待できます。
管理栄養士としての経験が無くても、新たな環境で働くことが大きく成長できるでしょう。