未経験でも管理栄養士に転職できる?

管理栄養士は、食事や栄養素に関する知識を活かし、献立の作成や調理のサポート、食事・栄養指導などの業務ができます。
そんな管理栄養士への転職は未経験でも可能なのか疑問に思っている人もいるでしょう。
そこで今回は、未経験でも管理栄養士として転職できるのかについて解説します。
求人の職場や未経験でも活躍できる職場、転職を成功させるためのポイントなどもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

管理栄養士への転職は未経験でも可能?

結論からいうと、未経験でも管理栄養士として転職は可能です。
管理栄養士として働くためには国家資格を取得する必要がありますが、取得していれば経験問わず募集している求人もあります。
最近は様々な理由から管理栄養士を求める施設や企業が多いため、未経験も積極的に採用している傾向にあります。
需要が高まっている具体的な理由は以下のとおりです。

生活習慣病になる人が増えている

近年は、偏った食事や運動不足などが原因で発症する生活習慣病の患者数が増加傾向にあります。
生活習慣病というと40代以降の人がなる印象がありますが、早食いや栄養不足、こってりした食事などの食習慣によっては若い世代でも発症するものです。

Point

管理栄養士は、生活習慣病の患者や予備軍の人に向けて、食生活や生活習慣の指導が可能です。

生活習慣病が身近なものとなっている現代だからこそ、指導が行える管理栄養士は重宝される存在となっています。

少子高齢化社会に進んでいる

少子高齢化によって高齢者の割合が増えていることも、管理栄養士が求められている理由の一つです。
高齢者が健康に過ごすためには、食事や栄養管理が重要となってきます。
今後高齢者が増加するとなると介護施設や病院の需要が高まり、そこで指導を行う管理栄養士も必要になってくるため、求人も増加すると考えられるでしょう。

未経験でも働きやすい管理栄養士の職場

管理栄養士の求人を探すと、未経験でも働ける職場がたくさんヒットします。
ここで、参考に未経験でも働きやすい管理栄養士が活躍できる職場の例をご紹介します。

病院や福祉・介護施設

病院などの医療現場、福祉・介護施設では、栄養管理や献立の作成、調理のサポートといった業務を担います。
少子高齢化が進んでいるため、病院や介護施設では栄養管理が必要となり高齢者の需要が高まると同時に、管理栄養士の需要が高まります。
そのため、実務経験がなくても管理栄養士も積極的に採用している施設が多いです。

食堂や給食施設

社員食堂や学校、企業などに食事を提供する給食施設も管理栄養士が活躍できるフィールドです。
食堂や給食施設では、献立の作成や調理業務がメインとなります。
栄養バランスや季節感、様々な人の好み、アレルギーなどに考慮し、食べる人のことを考えて献立を考えたり、調理を行ったりすることにやりがいを感じるでしょう。

食品メーカーや美容業界などの一般企業

最近は一般企業でも管理栄養士が求められています。
例えば、食品メーカーであれば、栄養バランスに考慮した食品やサプリメントなどの栄養補助食品の開発に管理栄養士の知識が役立ちます。
美容業界やスポーツ施設も管理栄養士が活躍できるフィールドです。

Point

美容業界であれば、サロンで栄養や食事の指導を行えるほか、化粧品や美容食などの開発といった業務に携われるでしょう。

スポーツ施設でも利用者に対して食事のアドバイスをして、運動効率や効果を高めるサポートができます。
一般企業も未経験可としている求人は多いので、自分が興味のある業界で働けるでしょう。

管理栄養士の求人の探し方

未経験から管理栄養士として転職するためには、条件に合った求人を探す必要があります。
ここで管理栄養士の求人の探し方を見ていきましょう。

転職サイトをチェックする

求人探しの定番は、転職サイトを活用することです。
希望の職種や勤務地、こだわり条件などを設定することで、自分に合った求人を探し出すことが可能です。
条件には「未経験可」の項目があるため、未経験でも転職できる求人も探しやすいと言えるでしょう。
条件に合った求人が見つかれば、そのまま必要事項を入力して応募することが可能です。
転職サイトはPCやスマホから閲覧できるため、空き時間に求人を探せることもメリットです。

ハローワークに相談する

厚生労働省が設置するハローワークで転職の相談をすることもおすすめです。
全国各地に設置されており、地元の中小企業の求人を中心に取り扱っています。

Point

そのため、地元企業で働きたい人におすすめです。

ハローワークでは、自分の経歴や条件に合った求人を紹介してもらえます。
そのため、転職サイトでは見落としていた求人を見つけられる可能性があるでしょう。
ただし、ハローワークは基本的に平日しか開庁していないため、就業しながら転職活動をする人は開庁時間を確認して利用してください。

転職エージェントに相談する

転職エージェントに相談して求人を紹介してもらう方法もあります。
アドバイザーが在籍しており、求人探しから選考、採用後の交渉など幅広くサポートしてもらうことが可能です。
エージェントによって利用できるサポート内容は異なりますが、アドバイスを受けながら転職活動ができるメリットがあります。

企業サイトをチェックする

企業サイトの中には採用サイトを作り、人材を直接募集していることがあります。
働きたい業界や企業が決まっていれば、企業サイトをチェックし、採用情報を掲載していないかチェックしてみてください。
働いている人のインタビューや具体的な事業内容・仕事内容、福利厚生などの情報が豊富な企業であれば、安心して応募できるでしょう。

管理栄養士の転職を成功させるためのポイント

未経験者は経験者と比べると転職で不利になってしまう傾向があり、不安を持ちながら転職活動をすることになるでしょう。
しかし、未経験でも管理栄養士として働けるチャンスはあるので、転職を成功させるためのポイントをご紹介します。

自分のスキルや経験などを整理する

転職活動では、説得力のある自己PRを作る必要があります。
そこで大切となるのが自己分析によって、自分のスキルや経験、強み・弱みなどを把握して整理することです。
例えば、管理栄養士の資格を手に入れる課程でどんなことを学んだのか、前職ではどんな経験をして管理栄養士の仕事にどのように役立てるのかなどを、自分の経験を振り返ってみましょう。
自分が得意なことや苦難に対してどう乗り越えたのかなどが明確になれば、得意分野や問題解決力などをアピールポイントとすることができます。

志望動機や退職の理由を明確にする

志望動機や退職の理由を明確にして、面接で答えられるようにしましょう。

Point

面接官は、管理栄養士になった理由やこの職場を選んだ理由、どのような管理栄養士になりたいのか、という点に注目しています。

応募先の業務内容や特徴に絡めて志望動機を伝えることで、入社したい熱意を伝えることができるでしょう。
また、退職の理由は「人間関係が悪かった」や「給料が低い」などネガティブな印象を与える回答はNGです。
「管理栄養士として○○の仕事がしたい」など前向きな理由で退職したことを伝えましょう。

よく聞かれる質問の対策を行う

面接では長所や短所、今まで学んだこと、大変だったことなど色々な質問をされます。
そのため、面接でよく聞かれる質問を把握し、いつ質問されても答えられるようにある程度回答を用意しておきましょう。
何パターンか回答を用意することで、質問されても冷静に対処できます。

管理栄養士の仕事は需要が高まっており、未経験可としている求人も多くみられます。
そのため、資格はあるけど経験がない人でも転職によって管理栄養士として働けるチャンスがあります。
医療機関や介護施設、美容業界など様々な業界で管理栄養士の求人が出ているので、転職サイトをチェックしたり、ハローワークなどに相談したりして、自分に合った職場を探してみてください。

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