管理栄養士の資格を活かして美容業界で働きたい方に人気の職場の一つが、美容クリニックです。
そこで今回は、美容クリニックで働く管理栄養士の仕事内容や待遇、求められるスキルを解説するとともに、理想の美容クリニックが見つからない場合におすすめの職場についてもご紹介していきます。
美容クリニックで働きたい管理栄養士の方には必見の内容となっているので、ぜひチェックしてみてください。
美容クリニックで働く管理栄養士の仕事内容と待遇について
まずは、美容クリニックで働く管理栄養士の主な仕事内容と待遇について見ていきましょう。
美容クリニックで働く管理栄養士は接客がメイン!
美容クリニックで働く管理栄養士の主な仕事内容は、カウンセリングスタッフの一員として、お客さんが抱える美容上の悩みに対して、食事や栄養の観点からアドバイスを行うことです。
クリニックによっては、アドバイザーやインストラクター、セラピストなどと呼ばれることもありますが、接客がメインとなることに変わりはありません。
肌トラブルやダイエットに関する悩みを持つお客さんからの相談を受けて、栄養指導や栄養管理を行う他、施術内容や料金の説明、受付業務、施術の補助などを任されることもあります。
美容クリニックにおける管理栄養士の待遇
管理栄養士が正社員として美用クリニックで働く場合の給与は、月給20万〜40万円、年収300万〜500万円程度が目安です。
給与や賞与とは別に、個人の実績に応じて報酬が支払われるインセンティブ制度を導入しているクリニックもあります。
平均的な勤務時間は、仕事終わりに利用するお客さんも多いことから、9時〜21時の間で実働8時間となっています。
また、シフト制で早番と遅番に分かれているクリニックも多く存在します。
休みについては、多くのクリニックが土日も営業を行っているので、土日出勤を含む週休2日のシフト制(お盆休暇と年末年始休暇あり)というのが一般的です。
しかし、求人の中には土日や祝日に定休日を設けているクリニックもあるため、土日休みを希望する方は探してみましょう。
美容クリニックで働くために必要なスキル
上記で解説した通り、美容クリニックで働く管理栄養士は接客がメインの仕事になります。
そのため、美容医療に関する知識はもちろんのこと、ビジネスマナーや高いコミュニケーション能力が求められます。
美容医療に関する知識と情報収集能力
美容クリニックに通う患者さんから投げかけられる様々な疑問や質問に対して、素早く答えられるように、美容医療に関する知識をきちんと頭に入れておかなければなりません。
自分がその施術を受けるとしたら、どんなところに不安を感じるだろうかと想像しながら学習を進めることが大切です。
また、美容業界は情報の移り変わりが早いので、基礎知識を維持するだけでなく、常に新しい情報を収集する能力も必要です。
ビジネスマナー
美容クリニックに対する印象や評価は、医師の腕だけでなく対応するスタッフの接客態度によっても大きく左右されます。
自分の言動が患者さんに不快感を与えた場合、「もうこのクリニックには通いたくない」と思われるばかりか、口コミで他の人にまで悪評が伝わってしまう可能性もあります。
患者さんに気持ちよく通ってもらうためにも最低限、基本的なビジネスマナーは身に付けておくようにしましょう。
コミュニケーション能力
美容クリニックで働く上で、最も必要とされるスキルが「コミュニケーション能力」です。
一般的に、話し好きな人はコミュニケーション能力が高いと思われがちですが、自分の情報を一方的に伝えるだけでは十分なコミュニケーションが取れているとは言えません。
相手の話をしっかりと聞いて真意を汲み取り、それに対して適切な返答をできる人こそ、真にコミュニケーション能力が高い人なのです。
Point
同じ施術でも、患者さんが抱く不安の大きさや疑問点はそれぞれ異なるので、一人ひとりに寄り添った対応を心掛けましょう。
管理栄養士が活躍するその他の美容業界の仕事
管理栄養士の資格を活かして美容クリニックで働きたいと考えていても、自分の希望条件に合う求人がなかなか見つからないという方もいるでしょう。
その場合は、美容クリニックだけにこだわらず、仕事内容が似ている他の職場に目を向けてみるのもおすすめです。
美容業界で管理栄養士を募集している職場には、以下のようなものがあります。
美容サロン
美容サロンで働く管理栄養士は、美容クリニックと同じく、カウンセリングや食事のアドバイス、栄養指導、メニュー・料金説明、施術などといった接客が主な仕事となります。
ただし、美容クリニックの場合、医療機器を扱う施術は医師免許がないとできないのに対して、美容サロンで扱う機器や手を使った施術は、特別な免許がなくても行えるため、直接お客さんの肌に触れる機会が多いのも特徴です。
Point
全国展開しているような大手の美容サロンであれば、美容クリニックと変わらないくらいの給与や待遇も期待できるでしょう。
スポーツジム
スポーツジムも、管理栄養士の資格を活かした接客がメインの仕事となります。
具体的には、保健指導員としてジムの利用者に食事や栄養の指導を行う他、ジムによってはインストラクターも兼務して運動指導やマシンの操作説明などを行います。
また、受け付けや施設管理、館内清掃などを任されるケースもあるようです。
いずれにしても、人と接する機会の多い職場なのでコミュニケーション能力を磨いておくことが大切です。
スポーツジムで働く管理栄養士の平均給与は、約240万〜360万円となっています。
資格手当や役職手当などが充実している職場であれば、相場以上の収入を目指すことも可能です。
化粧品、健康食品メーカー
美容クリニックの仕事内容とは少しズレてしまうかもしれませんが、美容業界で働きたいのであれば化粧品メーカーや健康食品メーカーで働くというのも選択肢の一つです。
その場合は、商品開発や成分調査、マーケティングリサーチなどが主な仕事内容となります。
ただし、メーカーによっては販売店舗に赴き、お客さんのカウンセリングや実演販売などの接客業務を行うケースもあります。
お客さんと触れ合う仕事がしたいという方は、求人をチェックする際、仕事内容に接客業務が含まれているかどうかを確認した上で、応募するようにしましょう。
今回は、美容クリニックで働く管理栄養士の仕事内容や待遇、求められるスキルについて解説しました。
美容クリニックは、美容業界の中でも比較的給与や待遇が良いことで人気の職場ですが、求人数には限りがあります。
「競争率が高くて就職できない」、「なかなか理想通りのクリニックが見つからない」という場合は、同じ美容業界の中の違う職場に目を向けてみてはいかがでしょうか?
特に、美容クリニックと仕事内容や待遇が近い美容サロンの他、栄養指導やカセリングなどの接客をメインに行いたいのであればスポーツジムもおすすめです。
ただし、細かな仕事内容や待遇などは、職場によっても異なるため、求人情報をよく確認して自分に合った職場かどうかを見極めることが大切です。