新卒の管理栄養士が選ぶ進路先内訳を公開!人気の就職先は?

管理栄養士 新卒 進路

管理栄養士を目指している人の中には、将来的にどの業界で働こうか迷っている方も多いはずです。
新卒の管理栄養士は主にどのような業界で働いているのでしょうか?
また、進路を選ぶ上でどんなことに気を付ければ良いのかも気になるところです。

そこで今回は、管理栄養士の養成施設を卒業した人の就職先内訳から、新卒の管理栄養士が選ぶ進路先として人気の業界、進路先を選ぶポイントをご紹介します。
管理栄養士として今後活躍するために、どこで働くか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

管理栄養士養成施設を卒業した人の就職先内訳

就職先

管理栄養士の資格を取得するためには、栄養士養成施設で栄養士免許を取得してから実務経験を1〜3年積むか、もしくは管理栄養士養成施設で4年間学ぶことで国家試験の受験資格が得られます。
栄養士養成施設でも最終的に管理栄養士の資格を取得することは可能ですが、実務経験が必要で、働きながら管理栄養士の勉強も進めていかなくてはなりません。

そのため、最初から管理栄養士の資格取得を目指している人は、管理栄養士養成施設に入学するケースが多いです。
そんな管理栄養士養成施設を卒業した人は、どんな業界で働いているのでしょうか?

一般社団法人 全国栄養士養成施設協会が公表している「令和5年度 管理栄養士養成施設卒業生 就職先内訳 」で、以下の結果となっていました。

病院:32.2%
企業:30.0%
委託給食会社等:10.2%
児童福祉施設:7.9%
介護保険施設:7.5%
学校:4.0%
行政:3.5%
社会福祉施設:2.2%
社会福祉法人:1.3%
教育機関:0.5%

就職先として最も多かったのが、病院で約3割を占めています。
管理栄養士は栄養士と異なり、傷病者に対する栄養マネジメントも可能です。

Point

栄養士として働くことも可能ですが、医療チームの一員として他の医療職種と協力しながら患者一人ひとりの治療に携われるのは、管理栄養士ならではと言えます。

こういったやりがいの大きさから、進路先として病院は人気が高いと考えられるでしょう。
2番目に多い企業は、様々な分野が挙げられますが、食品関連の企業が多いと考えられます。

新卒管理栄養士の進路先として人気の業界

新卒管理栄養士の進路先として人気のある業界では、それぞれどのような働き方ができるのかも気になるところです。
ここでは、各業界で管理栄養士が働いた場合の特徴をご紹介します。

医療機関

病院

病院や診療所などの医療機関では、患者に対して栄養管理指導を行ったり、病院で提供される食事の献立を考えたりします。
チーム医療の一員として活躍するためには、医療や臨床栄養に関する高度な知識が求められる場合もあります。
また、患者へのヒアリングも必要となることから、傾聴力も磨くようにしましょう。

福祉・介護施設

福祉 介護

福祉・介護施設で働く管理栄養士は、入所者の食事・栄養を支えています。
各施設に入所または通所している人のライフステージに合わせて、栄養バランスを考えた献立を作成します。

また、一人ひとりの状況に合わせて細かく対応することも少なくありません。
献立作成が基本となりますが、保育士や介護士など他職種の人と調理現場で働くスタッフとの橋渡し役になることも少なくありません。

給食施設

給食

給食施設は、小中学校での給食をつくっており、管理栄養士は給食の献立作成から食材の発注業務、また調理現場に入ることも少なくありません。
給食の献立は、小中学生のライフステージに合わせて、成長を促すような栄養バランスのとれた献立を作成することになります。

また、小中学校だけでなく、企業の社員食堂などに入って給食を提供する場合もあります。
企業の場合、年齢・性別・体質などが多岐にわたる社員に向けて給食を提供します。
献立を作成する時は魅力的なメニューにするだけでなく、生活習慣病予防なども取り入れた献立にすることが重要です。

保健所・保健センター

保健所 保険センター

管理栄養士は行政栄養士として保健所・保健センターに就職する場合もあります。
保健所・保健センターでは地域住民の健康増進を支援する仕事が中心となり、乳幼児から高齢者に至るまで、幅広いライフステージの人に合わせた健康増進支援を行っていきます。

例えば、地域住民に向けた栄養相談会や特定保健指導、母子に対する食事の相談支援や母親向けの教室開催などです。
公務員なので安定した仕事であり、ワークライフバランスの取れた働き方も可能になりますが、管理栄養士の資格だけでなく、公務員試験にも合格する必要があります。

スポーツ施設

スポーツ施設

近年はスポーツジムやフィットネスクラブといったスポーツ施設で、管理栄養士を雇用するケースも増えています。
スポーツ施設では運動をメインに指導することになりますが、健康的な体を目指すためには食事も重要です。
そのため、より高い運動効果を引き出せるように、管理栄養士による食事・栄養指導もサービスとして取り入れる施設が増えているのです。
また、プロのスポーツチームや実業団などに所属し、アスリートをサポートする仕事に就く管理栄養士もいます。

エステサロン・美容施設

エステサロンや美容施設などでも新卒管理栄養士の進路先として人気を集めています。
栄養や食事は、体の内側からアプローチできる手段であり、美容を気にかけている人は食事にもこだわっているケースが多いです。
エステサロンや美容施設などは外側から美しさに対してアプローチをかけることが多いため、管理栄養士による栄養指導で外側と内側の両方からアプローチできるようになり、美容効果を高められます。

新卒管理栄養士が進路先を選ぶポイント

ポイント

新卒の管理栄養士が進路先を選ぶ上で、どのようなことに注目すると自分に合った進路が見つかりやすいのでしょうか?
ここからは、新卒管理栄養士が進路先を選ぶ上で押さえておきたいポイントをご紹介します。

どの分野で活躍したいのかを考える

上記でもご紹介したように、管理栄養士は様々な分野・業界で活躍できます。
以前は病院や福祉・介護施設、給食施設が中心でしたが、近年はスポーツ業界や美容業界などからの需要も高まっています。

そのため、まずは大まかでも良いので、どの分野で活躍したいのかを考えてみると進路を選びやすくなります。
自分の力が発揮できそうな場所であることはもちろん、興味のある分野かどうかも重要です。

会社の規模や知名度だけで選ばない

就職先を選ぶ上で「大手企業で規模が大きいから」「知名度のある有名な施設だから」という理由で、職場を選んでしまう人もいるかもしれません。
しかし、会社の規模や知名度だけで選んでしまうと、入社後に後悔する恐れもあります。

大手企業は福利厚生が充実していることも多く、魅力的に見えますが、自分がやりたいことができなければ長く働いてもやりがいを感じられない可能性があります。
自分はどうなっていきたいのか、どんな風に活躍したいのかを考慮した上で、進路を選ぶようにしましょう。

今回は、管理栄養士の養成施設を卒業した人の就職先内訳や、新卒の管理栄養士が選ぶ進路先として人気の業界などをご紹介してきました。
新卒の管理栄養士が選ぶ進路先として、病院や福祉・介護施設、給食施設などが人気ではあるものの、近年は美容業界などでも管理栄養士の需要が高まっています。

自分のやりたいことを見据えた上で、業界や企業を選ぶと、大きなやりがいをもって働けるようになり、職場選びも成功しやすくなるでしょう。
ぜひ今回の記事を参考にしつつ、どの業界で働きたいかを考えてみてください。

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