管理栄養士の知識を活かせる一般企業の選び方

管理栄養士 一般企業

管理栄養士というと、病院や学校、保育施設、介護施設などで働くイメージを持つ人が多いでしょう。
確かに、そのような場所で献立作成や栄養価計算などを行うケースも多いです。

しかし、管理栄養士の資格を持っていたとしても、一般企業で働いている人もいます。
一般企業であっても、学校や資格取得のために学んだことを活かせる場合もあるためです。

そこで今回は、管理栄養士の知識を活かせる勤務先や一般企業で働く際に身に付けておきたいスキル、就職先選びで押さえておきたいポイントについて解説していきます。

管理栄養士の知識を活かせる一般企業とは?

まずは、一般企業で管理栄養士の知識を活かせる勤務先にはどのようなところがあるのかみていきましょう。

委託給食会社

学校給食

委託給食会社は、学校や介護施設などから給食事業を受託し、食事を提供する会社になります。
委託給食会社で働く栄養士や管理栄養士は、契約先に派遣され、献立作成や栄養管理、衛生管理などの業務を担います。

施設に直接雇用される場合と違い、いくつかの職場で経験を積むことができるので、就職先として選択するケースも多いです。
学校給食や介護職など、多岐にわたる食事形態のスキルを実務を通して学べることも、メリットの1つだと言えるでしょう。

また委託給食会社で働く場合派遣先によっては、調理や食材の発注、帳簿作成、清掃などの業務を担う場合もあります。
学校に配属されると、学校の休みに合わせた長期休暇をもらうこともできるので、年間休日は多くなる傾向もあります。

ドラッグストアや薬局

ドラッグストア

2016年から健康サポート薬局制度がスタートし、ドラッグストアや薬局は地域住民の健康を支えるという役割も担うようになりました。
管理栄養士がドラッグストアや薬局で働く場合、来店した人に対する栄養指導や健康相談などを実施します。

また、栄養に関するイベントを開催するケースもあるでしょう。
当然ですが、他のスタッフと同じように店舗業務も行います。
大手のドラッグストアほど管理栄養士が働きやすい環境が整っています。

食品メーカー

食品メーカー

食品メーカーは、加工食品会社などを指します。
管理栄養士や栄養士の資格保有者の就職先としても人気です。

食品メーカーに勤務した場合の仕事は、商品開発や新メニューの考案、原材料の調達、製造方法の確立、衛生管理、マーケティングなど多種多様です。
基本的に土日休みのところが多いため、カレンダー通りに働きたいと思っている人に適しています。

飲食店

レストラン

飲食店でも管理栄養士や栄養士の知識やスキルを活かせます。
料理が好きな人であれば、好きなことも活かせる理想的な就職先だと言えるでしょう。

健康を意識した食事を提供する飲食店であれば、栄養に関する知識を活かしやすいです。
勤務先で料理教室などを開催できるようなら、これまでに学んだことをより活かしやすい環境ができます。

エステサロンなどを経営する会社

エステサロン

エステサロンなどを経営する会社では、内側からきれいになりたいというニーズに応えるためのサービスを提供しているところもあります。
そのような会社であれば、栄養に関する知識を活かせるでしょう。
ダイエットをしたい人の食事指導などに携われるので、美と健康を手に入れるためのメニュー考案などに関する知識を蓄えることができます。

管理栄養士が一般企業で働く際に身に付けておきたいスキル

管理栄養士が一般企業で働くためには、いくつか身に付けておきたいスキルがあります。
続いては、どのようなスキルを身に付けておくべきなのか、いくつかピックアップしてご紹介します。

ビジネスマナー

名刺交換

ビジネスシーンには、様々なマナーがあります。
一般企業では場面に合わせたマナーを求められるので、それをしっかり理解しておく必要があります。

ビジネスマナーが身に付いていないと、相手に不快な思いをさせてしまったり、企業の信頼を損なってしまったりする恐れがあるため、必要不可欠です。
書籍やWEBサイトなどで基本的なビジネスマナーを学んでおくことをおすすめします。

基本的なビジネスマナーには、名刺交換や言葉遣い、身だしなみ、電話対応、メールなどの文章作成に関するマナーなどが含まれます。

パソコンスキル

パソコンスキル

基本的なパソコンスキルも、一般企業で働くのであれば身に付けておくべきだと言えるでしょう。
献立作成や栄養価計算、食材の発注などでパソコンを使う場面もあります。

しかし一般企業と栄養士の仕事で求められるパソコンスキルには違いがあるのです。

一般企業で求められるパソコンスキルは、WordやExcelなどに関するスキルを求められるケースが多いです。
基本的なパソコンの使い方に自信がない場合は、WordやExcelの使い方から練習してみてください。

パソコン操作に関する初心者向けの参考書もあるので、活用してみましょう。

コミュニケーション能力

コミュニケーション

一般企業で働くということは、他の社員や店舗で働くスタッフとの円滑なコミュニケーションを取れるようにしなければいけません。
管理栄養士として施設や学校で働く場合も、栄養士や介護職員、看護師などとコミュニケーションを取らなければいけない場面があるので、一般企業に限った話ではないと言えます。

一般企業だと、同僚や上司、先輩だけではなく、取引先も関わってくる場合があるので、よりコミュニケーション能力の高さが重視される傾向にあります。
これまでの経験を活かしつつ、ビジネスマナーに配慮したコミュニケーションを取れるように意識してください。

就職先選びで押さえておきたいポイント

管理栄養士として身に付けたスキルを活かして一般企業で就職し、長期的に働くためには、就職先選びが重要です。
最後に、就職先選びで押さえておきたいポイントについて解説していきます。

ポイント

管理栄養士としての目標を達成できそうか

管理栄養士の資格を取得し、その後どうしたいのかは人によって異なります。
ただ資格を取るだけではなく、それ以降の目標を明確にしておくと、一般企業の中でもどのような場所で働くべきか明確になりやすいです。

気になっている会社が行っている事業に参加し、掲げた目標を達成できそうかよく考えてみてください。
目標が明確になっていないと、何となく就職し、何となく時間だけが過ぎていくといった事態になりかねません。

5年後や10年後を見据えたキャリアプランを考えておく

管理栄養士としての就職先を探す場合、5年後や10年後を見据えたキャリアプランを考えておきましょう。
将来はどのように活躍したいと思っているのかを考えておくと、経験すべき事柄が見えてきます。

Point

キャリアプランを考えるのが難しい場合は、管理栄養士として様々な分野で活躍する先輩に話を聞いてみるのがおすすめです。
そうすることで、目標となる人物に出会うことができ、キャリアプランを考えやすくなる可能性が高いです。

出産や育児に理解があるか

女性の場合、結婚や妊娠、出産を見据えたライフプランを考えているケースが多いです。
妊娠や出産を機に、しばらく仕事を休まなければいけない場合もあるので、それに対する理解があるかという点も重要です。

最近は、男性が育児休暇を取得するケースも増えてきました。
そのような取り組みを行っているか確認できれば、これから子育てがスタートする可能性がある管理栄養士の男性も働きやすいと感じられるはずです。

産前産後休暇や育児休暇以外の福利厚生についても確認しておくことをおすすめします。
福利厚生が充実している会社は、働きやすいと感じられるためです。

管理栄養士の就職先は、学校や介護施設などだけではありません。
今回紹介したような一般企業でも、管理栄養士になるために学んだ知識やスキルを活かすことができます。

一般企業であれば、施設系の職場よりも多岐にわたる経験ができる場合もあるでしょう。
そのため、管理栄養士としてより多くの知識やスキルを身に付け、将来の可能性を広げたいのであれば、一般企業への就職もおすすめです。

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