綺麗を目指すためには体の外側からのアプローチだけではなく、体の内側からのアプローチも大切です。
規則正しい生活・バランスの良い食事を日々繰り返すだけでも体調に変化があるはずです。
食事で補えないならサプリメントでの摂取が手軽ですが、一般の消費者にとっては豊富にあるサプリメントの中から自分に合うサプリメントや優先して摂取した方が良いサプリメントを見つけることは困難です。
そのため、消費者が抱える栄養問題や体の状態を考慮した上でアドバイスができる管理栄養士の需要が高まっています。
今回は、美容業界で注目を集めている管理栄養士の仕事内容や必要となる知識について解説していきます。
インナービューティとサプリメント
健康的で美しい体を目指すためにもスポーツをしてエステに通っている方もいるでしょう。
しかし、バランスの悪い食生活や暴飲暴食を繰り返していれば、脂質や糖質を過剰に摂取し、肌トラブルを引き起こす原因となっていまいます。
健康で美しい体を目指すためには、食生活の改善も大切です。
そこで注目されたのがインナービューティです。
体の内側から調子を整えて美しくなることを目指す美容法で、胃腸に良い食事を摂ることが重要です。
必要な栄養素を摂れなければ内面美容を叶えられないため、食事以外でも栄養を摂取できるよう工夫する必要があります。
方法としては「サプリメント」が効果的です。
美肌や健康を維持するための栄養素が豊富に含まれた美容サプリメントは、様々なメーカーから発売されています。
女性の健康と美容のためのサプリメント市場は年々増加しており、2028年までは約1,591億円に達するとも言われています。
管理栄養士として多くの方々の健康や美容に関する悩みを改善したいと考えているのなら、美容サプリメントに関連する仕事に就くことも考えてみましょう。
サプリメントを扱う管理栄養士の仕事とは？
美容に関係するサプリメントを扱う仕事といっても様々な職場があります。
健康食品・サプリメントメーカー
健康食品やサプリメントメーカーでは、管理栄養士として研究開発や商品企画を行います。
成分調査や栄養設計で管理栄養士の知識が求められ、多くの消費者を助ける製品の開発に携わります。
また、場合によってはサプリメントを販売する店頭で働くケースもあります。
来店したお客様に対してカウンセリングを行い、ニーズや体の状況に合わせたサプリメントを提案し、購入を促す仕事です。
店頭で働く場合には、接客以外にも顧客管理や商品管理といった店舗運営に関連する仕事を任されるケースもあります。
美容サロン
美容サロンにおいても管理栄養士の知識を活かした働き方ができます。
主な仕事内容としては、サロンに訪れたお客様への食事のアドバイスです。
痩身を目指しているお客様には、ただ単に食事制限をしただけでは健康や美容に悪影響を及ぼすためおすすめできません。
しかし、管理栄養士の視点から健康に配慮した食事指導が行えれば健康的なダイエットを目指せます。
Point
管理栄養士が美容業界で活躍するために必要なスキルとは？
管理栄養士がサプリメントに関連する美容業界で活躍するためには、どういったスキルが必要なのか解説していきましょう。
管理栄養士としての知識以外にも、様々な知識や経験、スキルを持っていた方が就職や転職には有利です。
なりたい職業や目指すべき就職先が決まっていれば、以下を参考にスキルを磨いてみてください。
商品開発スキル
サプリメントメーカーで働く場合は、商品開発に関するスキルが必要です。
商品開発では、必要な情報を集めるだけではなく、潜在ニーズや分析能力、企画力といった能力が必要とされています。
管理栄養士としての知識だけではなく、上記のような知識があれば就職や転職に有利でしょう。
スキンケアの知識
エステサロンといった美容サロンで働く場合には、肌に関連するスキンケアの基礎知識も必要です。
サロン独自のケア用品がある場合は、美容にとって有効な成分やケアの方法などを覚えていると、接客時に役立ちます。
美容に関連する情報収集能力
サロンで働く場合、お店に来店するお客様の大半は美意識の高い方です。
日常的に美容に関する情報収集を行い、最新の美容法や話題のアイテム、サプリメントを積極的に取り入れている可能性があり、美容知識の豊富なお客様が多いです。
聴く力
サロンでは、栄養指導やアドバイスをするためにカウンセリングが実施されます。
お客様の健康に関する悩み、美容に関する悩みを聞き、適切な助言ができるよう聴く力が必要です。
意見は否定せず、受け止める態度が何よりも大切です。
伝える能力
商品開発でもサロンでの仕事でも伝える能力は必要不可欠です。
商品開発ではチームとなってサプリメントを開発していくため、チームの人たちに伝わるような説明をしなければいけません。
サロンでも、お客様に対して必要な栄養素やサプリメントに含まれる成分、摂取の仕方などは必ず伝えます。
分かりにくい説明であれば満足できないため、理解してもらうためにも丁寧に時間をかけて伝える努力をしていきましょう。
コミュニケーション能力
どんな職場でもコミュニケーション能力は必要です。
例えば、美容サロンで働く場合はスタッフとのコミュニケーション、お客様とのコミュニケーションが必要です。
来店するお客様から伺ったカウンセリングの内容は、内面美容以外にもエステによる施術で外側からもアプローチをしていきます。
肌の状況や悩みに合わせた施術が必要なので、スタッフとの連携も不可欠です。
スタッフ同士でコミュニケーションを取り、お客様が満足できるようなサービスを実施する必要があるでしょう。
Point
悩みを引き出すためにも話しやすい雰囲気を作り、積極的に話しかけていきましょう。
管理栄養士以外で必要な資格はある？
サプリメントに関連する仕事に就く場合、管理栄養士以外にも必須となる資格はありません。
上記で紹介したようなスキルや能力があると有利ですが、必ず取得しなくてはならない資格はないので安心してください。
ただし、以下のような美容に関連する資格やサプリメント関係の資格があると、就職や転職が有利になるはずです。
・サプリメントアドバイザー
・健康食品管理士
・ビューティーフードプロフェッショナル
・フェイシャルリンパケアセラピスト
・認定エステティシャン
・公認ウェルネス栄養指導士
・公認発酵腸活スペシャリスト
この他にも、美容に関する資格は豊富にあるので、周りと差を出すためにも積極的に取得を目指してみましょう。
体の内側から美しくなるためにもインナービューティが注目されています。
サプリメントを活用すれば食事で中々補えない栄養素も手軽に摂れるので便利です。
管理栄養士が美容業界で働くのであれば、適切なアドバイスができるよう、サプリメントに関する知識や美容に関する知識などを習得しておく必要があります。
上記を参考に様々なスキルや能力を集め、お客様の健康や美容の悩み改善をサポートしていきましょう。
