美容業界と言えば美容室やエステサロンなどをイメージしがちです。
しかし近年、健康意識とともに美容意識が高まっていることから、美容業界に参入する大手メーカーも見られるようになりました。
美容業界とメーカーに興味がある管理栄養士にとっては、とても嬉しい傾向でしょう。
しかし、メーカーや配属される部署によっては、理想の働き方が叶わない可能性もあるため注意が必要です。
今回は、美容業界で活躍したい管理栄養士に人気のメーカーやメーカーで働くデメリット、おすすめの職場などをご紹介します。
美容に興味がある方や健康だけでなく美容もサポートしたいという方はぜひ最後までご覧ください。
美容業界で活躍したい管理栄養士にはメーカーが人気
メーカーは経営が安定している、土日休みでライフワークバランスが取りやすいといったメリットがあり、管理栄養士に人気です。
まずは、美容業界で活躍したい管理栄養士が選ぶメーカーを見ていきましょう。
食品メーカー
食品メーカーは、加工食品や飲料、調味料を開発・製造・販売する企業です。
一見美容に興味がないように見えますが、肌トラブル改善や美肌効果が期待できる機能性食品やサプリメント、ダイエットに欠かせない健康食品などの開発や製造を行っている企業も多いです。
つまり、そういった企業に入社すれば、美容に関連する食品の開発に携われる可能性があると言えます。
もちろん配属先によっては美容関連の仕事に関われないケースもあるため、注意が必要です。
製薬メーカー
製薬メーカーは、医薬品をメインに研究開発・製造・販売する企業です。
中心は医薬品であるものの、健康な生活を支えるという役割も担っているため、健康食品やサプリメントの開発や製造を手掛ける企業が少なくありません。
Point
食品メーカーと同様、美容関連の仕事に携われない可能性があります。
化粧品メーカー
化粧品メーカーは、主に化粧品を開発・製造・販売する企業です。
スキンケア用品やメイクアップ用品はもちろん、ヘアケア用品やボディケア用品も化粧品に当てはまります。
近年、サプリメント事業に参入する化粧品メーカーも増えています。
化粧品メーカー自体が美容関連の製品を取り扱うため、配属先に関わらず美容に関われる貴重な企業だと言えるでしょう。
サプリメントに関しても、美容に特化したものが求められるため、美容関連の製品を開発したい管理栄養士におすすめです。
メーカー勤務では顧客との距離が縮められない?
メーカーで働く管理栄養士は、「企画・リサーチ」「開発」「試作や試食」「商品化」「販売」「顧客対応」などの業務を行います。
販売や顧客対応などを担う場所に配属されれば、メーカー勤務であっても顧客とコミュニケーションが取れます。
しかし、企画や開発、試作などの製品開発に携わる部署となると、顧客に直接サービスを提供する機会は滅多にないでしょう。
美容業界で活躍したい管理栄養士の中には、美容を極める顧客を直接サポートしたい、顧客が美しくなる姿を間近で見たいという思いを持っている方が多いです。
Point
これは、管理栄養士として人の美容をサポートしたい方にとっては大きなデメリットとなるでしょう。
顧客との距離を縮めながら二人三脚で美容を追求したいという場合は、メーカー以外の職場で働くのがおすすめです。
顧客の変化を間近で見られるおすすめの職場
メーカー勤務では実現しづらい理想の管理栄養士像を持っている方には、インナービューティ事業を行っている企業への就職がおすすめです。
インナービューティとは、主に腸内環境を改善し、健康的に美を追求するという考え方です。
ここからは、インナービューティ事業をおすすめする理由をご紹介します。
美容関連の業務に携われる可能性が高いから
メーカー勤務となると、美容関連の部署に配属されないケースはよくあります。
しかし、インナービューティ事業であれば、美容関連の業務が基本となるため、美容業界で活躍したい方にぴったりの職場だと言えます。
ただの美容に関する仕事ではなく、管理栄養士の知識を活かせるところもポイントです。
アドバイスの信憑性が高く有利だから
腸内環境改善には適度な運動や睡眠が欠かせませんが、それ以上に食生活改善が重要になります。
管理栄養士の場合、栄養や食事に関する正確な知識を持っているため、顧客からの信頼を得やすいです。
資格を持っていないスタッフに比べ、顧客との信頼関係をスムーズに築けたり、アドバイスを実践してもらいやすくなったりするのです。
結果的に顧客の満足度も上がり、評価が高まるといったメリットも得られるでしょう。
やりがいを感じやすいから
インナービューティ事業では、顧客と1対1になり、サービスを提供するというシーンがよくあります。
サロンの場合、顧客の理想が叶うまで2人3脚で切磋琢磨していくケースも少なくありません。
長い時間がかかることもありますが、その分喜びややりがいを感じやすいと言えます。
もちろん、メーカー勤務であってもやりがいは感じられます。
しかし、顧客と直接コミュニケーションを取りながら美を追求できるのは、インナービューティ事業ならではのポイントです。
管理栄養士におすすめのインナービューティ事業
インナービューティ事業で管理栄養士の資格を活かしたい場合の就職先としておすすめなのが、次の2つです。
インナービューティサロン
インナービューティサロンとは、その名の通りインナービューティに特化したサロンです。
インナービューティのパイオニアである「エステプロ・ラボ」をはじめとして、インナービューティサロンは増加傾向にあります。
Point
しかし、管理栄養士であれば、普段の献立や栄養についてプロ目線でアドバイスができるという強みがあります。
つまり、インナービューティサロンでは、管理栄養士が求められているのです。
インナービューティサロンは、人の健康、そして美容を直接的にサポートしたいという思いが強い方におすすめです。
健康・美容食に特化した飲食店
インナービューティの注目度が高まったことで、健康や美容食に特化した飲食店も増えてきました。
腸活に効果的なメニューのあるレストランや、ダイエット中でも罪悪感なく甘いものが食べられるカフェなど、取り揃えられているメニューは様々です。
美容食に特化した飲食店はインナービューティに特化しているものの、サロンとは異なり、調理や提供などの業務がメインとなります。
メニューの考案や試作などの業務が発生することもあるでしょう。
調理スキルを活かしながら健康と美容をサポートしたい方や、自分のアイデアを形にしたいという方におすすめです。
今回は、美容業界で活躍したい管理栄養士がメーカーに就職する際の注意点やインナービューティ事業についてご紹介しました。
メーカーは幅広い業務に携われる可能性が高い反面、顧客と直接コミュニケーションが取れないといったデメリットがあります。
顧客の美容を近くでサポートしたいという方には、インナービューティ関連の職場がおすすめです。
インナービューティに興味がある方や美容業界で管理栄養士の強みを活かしたいという方はぜひチェックしてみてください。