管理栄養士として働いていても、遠方への引越しや結婚、出産や育児、介護などを理由に退職を決意した方もいるはずです。
そして落ち着いた時期に転職を考えますが、ブランクがあると「再就職できるのか」といった不安を感じやすいです。
管理栄養士を必要とする職場にはブランクあっても採用してくれるところが多いですが、ブランクの期間が長ければ不安も大きくなってしまいます。
「ちゃんと復帰できるのか」「良く思われていないのではないか」とネガティブに考えてしまえば、就職活動にも影響を与えてしまいます。
そこで今回は、採用されにくい管理栄養士の特徴やブランクがあっても再就職しやすい職場、企業が注目するポイント、注意点などを解説していきます。
再就職を考えている管理栄養士の方は、ぜひ参考にしてみてください。
管理栄養士にブランクがあると転職は難しい？
ブランクのある管理栄養士が転職活動に不安を感じてしまうのは仕方のないことです。
しかし、しっかりと準備を進めていれば再就職先がスムーズに決まるケースも少なくありません。
ブランク期間が長いからと諦めず、採用に向けて準備をスタートしましょう。
採用されにくい管理栄養士の特徴
まずは、ブランク後に転職活動を実施しても採用されにくい管理栄養士の特徴を解説していきます。
経験が少ない
ブランクがあっても経験があれば企業は魅力を感じます。
しかし、ブランクがあるだけではなく経験が浅ければ実力不足に見えてしまうので転職活動が難航する恐れがあります。
Point
経験が少ないのであれば、ブランク期間に知識を身に付ける努力をし、場合によっては資格取得を行い、企業に貢献できる部分をアピールしていきましょう。
転職を繰り返している
ブランクがあり、尚且つ転職を繰り返している人に対しては、企業はマイナスなイメージを持ってしまいます。
採用をしても「すぐに辞めてしまうのでは？」と思われるからです。
2年以内の短期間で退職や離職を繰り返し、加えてブランクがある人は転職が難しいことを覚悟の上で活動を進めていきましょう。
再就職しやすい職場
ブランクがあっても転職しやすい職場を年代別に見ていきましょう。
20代～30代
20代～30代であれば、就業経験のある職場であれば即戦力としての活躍が期待できるので採用されやすいと考えられます。
40代以上
40代以上の方の中には、育児や家事などを通じて経験を積んでいる方も多いです。
そのため、日常生活での経験を活かせる職場が向いています。
厨房業務のある保育施設や介護施設などが当てはまります。
加えて就業経験のある職場であれば、即戦力として重宝されるはずです。
企業が注目するポイント
ブランクがある管理栄養士が採用時にチェックされるポイントを解説していきます。
業務に活かせる知識や技術を要している人材か
ブランクの年数が長ければ実際の業務に活かせる知識が衰えていないか企業側はチェックします。
そのため、現場で求められるような知識や技術をキャッチアップしていることを面接時にアピールすれば、ブランクの年数に関わらず好印象に映るはずです。
そのためにも、ブランク時に学び直しをして新しい知識を増やすようにしてください。
柔軟な対応ができるか
法律の改定や技術改革によって、管理栄養士の仕事でもやり方に変更があるケースもあります。
ブランクがあると、それに対応できずに企業側に迷惑をかけてしまう可能性もあるため、過去に身に付けたやり方にこだわりがあるか採用時にチェックされる場合も多いです。
Point
ゼロから学び直す意欲がある姿勢も見せていきましょう。
ブランクのある管理栄養士が転職時に注意すべき点
ブランク明けから転職活動をスタートする管理栄養士が注意すべきポイントをご紹介していきます。
期間を決めて活動をしていく
期間を決めずにダラダラと転職活動をしていると内定を獲得しにくいです。
内定がもらえない期間が続けば、ブランクがより長くなるので注意してください。
メリハリをつけて転職活動をしていくためにも、「○○までに内定をとる」といった目標期間を定めるようにしましょう。
効率的な活動を導き出す要因にもなるので、目標達成に向けて尽力しやすくなります。
目安としては3ヶ月程度の期間を目標として定めてみてください。
正社員にこだわらない
ブランク後の転職活動では、正社員を目指す方もいます。
しかし、ブランク明けからいきなり正社員として社会復帰をすると、これまでの生活との温度差によってストレスが溜まりやすくなってしまいます。
その結果、すぐに休職したり退職したりするリスクがあるので注意が必要です。
Point
非正規から正社員になれる企業も増えているので、無理のないように社会復帰を目指していきましょう。
学び直しの勉強法
管理栄養士がブランク後に社会復帰を目指す場合、学び直しが重要となります。
管理栄養士に求められる知識や技術は、時代とともに変化しています。
新たな研究結果や食品に関する情報などもあり、最新の動向を学び直すことで仕事に活かせるはずです。
ここでは、管理栄養士が学び直しをするための勉強法をご紹介していきます。
通信講座を活用する
知識のアップデートを図るためにも取り組みやすいのが通信講座の活用です。
書籍でも学び直しはできますが、通信講座であれば動画で知識や技術を学べるので、より理解しやすくなっています。
自宅にいながら専門家の指導を受けられる点が大きな魅力です。
無料体験を受けられる講座もあるので、学びやすい講座を見つけるためにもチェックしてみましょう。
研修会に参加する
日本栄養士会や関連団体では定期的に研修会や講習会を開催しています。
最新の知識を学べるだけではなく、仲間を作るためにも活用できます。
管理栄養士同士でのネットワークが増えれば、情報交換や転職先の紹介などにも役立ちます。
自分が学びたいテーマや興味のあるテーマを探して参加してみてください。
資格を取得する
資格取得は高度な知識を身に付けた証となるのでおすすめです。
Point
近年では、スポーツの分野や美容分野においても管理栄養士の需要が高まっているので、資格を取得すれば専門性をアピールできます。
転職したい企業の職種に合わせて取得を検討してみてください。
ブランクのある管理栄養士は転職に対する悩みが多いはずです。
ブランクの期間が長ければ長いほど、企業にマイナスの印象を与えてしまうので、転職活動がスムーズに進まない可能性があります。
しかし、知識や技術をアップデートするだけでなく、新しい知識を増やせば企業にとって魅力的な人材へと成長できます。
通信講座や研修会への参加、資格取得などを目指して、ブランク後の転職活動を有利に進めるための準備をしていきましょう。
今回ご紹介した記事を参考に、無理のない範囲で準備を進めてみてください。
